ベルリン近郊の見応えある観光スポット、ニーダーフィノウの新旧船舶昇降機

 

先週の日曜日はまさに行楽日和だった。ようやく屋外の観光スポットを思う存分楽しめる季節が到来した。そこで、今回はベルリン中心部から北東へ約70kmの地点にあるニーダーフィノウ船舶昇降機(Schiffshebewerk Niederfinow)へ行って来た。

 

 

ニーダーフィノウ船舶昇降機は、オーデル・ハーフェル運河に建設された高架エレベーターである。1034年に建設され、現在も年間約2万隻の船が通過する旧船舶昇降機と、そのすぐ横に建設中の新船舶昇降機の二つがある

 

 

手前の構造物が旧船舶昇降機で、向こうに見えるのが新船舶昇降機。見学できるのは稼働中の旧昇降機だが、巨大過ぎて、近くからでは全体像を撮影できなかった。運河側から見ると、こんな感じ

 

昇降機の上部に展望台が設けられており、船が乗り降りするところを眺めることができる。

 

展望台から運河を見下ろす。

 

船が昇降機に乗り込んだ。まもなくエレベーターが動き出し、船台が上がって来る。

 

上に到着。

 

ゲートが開いて、船が向こうに出て行く。

 

これは反対側から撮った写真。旧昇降機の高さは地上52メートルで、吊り上げ高さは36メートルである。現在も動いている中ではドイツ最古だそう。この巨大な船舶昇降機が船を乗せて上り下りする様子は圧倒的で、眺めていると飽きないのだが、いつまでも見ていてもキリがないので、降りてビジターセンターを見学することにした。

 

建設中の新ニーダーフィノウ船舶昇降機についての展示と、ドイツにおける水上交通の説明がビジターセンターの主な内容だ。

 

ドイツにおいては内陸水運は非常に重要な役割を果たしている。ドイツ国内の内陸水路の長さはおよそ7400kmにも及び、EU内の内陸水路の1/4以上を占める。水路による輸送はトラックや鉄道による輸送に比べ消費エネルギー量がずっと少なく済み、騒音もほとんどない。運ぶ貨物に適した船に最初から貨物を積み込むので、途中で積み替えをする必要がないというメリットもある。エコな輸送手段として、その重要性が広く認識されている。

 

旧ニーダーフィノウ船舶昇降機は建設から80年近くが経過しているとは思えないほど立派に見えるが、それなりに老朽化しており、また、キャパシティの面でも不十分となった。産業記念碑に指定されているため、工事で拡充することができない。そのため、現在、新しい昇降機が建設されているというわけである。

 

(Image: Besucherzentrum Schiffshebewerk Niederfinow)

船舶昇降技術にもいろいろな種類があるようだ。一番上のタイプは大容量の水を汲み出したり汲み入れたりして水位を調節し、船を上げ下げするのでエネルギー消費量が高い。2番目のタイプは何段階かに分けて昇降する仕組み。3番目は斜面を引っ張り上げるタイプ。ニーダーフィノウの昇降機は新旧とも4つめのタイプで、少量の水の入った船台を丸ごと引っ張り上げる。

 

(Image: Besucherzentrum Schiffshebewerk Niederfinow)

こういう要領。

 

新昇降機の注水済み船台の重量は9800トンにもなるので(旧昇降機では4290トン)、故障時に船台が船舶もろとも墜落しないよう、このようなボルトで船台を緊急ロックして固定する。

 

ニーダーフィノウ船舶昇降機周辺はバリアフリーに設計されており、展望台へはスロープで上がるので、車椅子利用者も楽に見学できる。遊覧船に乗って昇降機を実際に上るツアーもあり、楽しそうだった。

また、周辺は自然が美しく、近くに動物園、Zoo Eberswaldeもあるので、小さな子どもを連れてのレジャーにもぴったりだ。

 

 

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