LüchowのStones Fan Museumは居心地が良かったが、あまり長居もしていられない。Lüchowまで来たからには、まだ他に見ておきたいものがあった。それは、この地方に特徴的なルンドリンクスドルフ(Rundlingsdorf)と呼ばれる集落である。

ドイツには約3万の村がある。集落の形態にはいくつか種類があって、最もよく見られるのはハウフェンドルフ(Haufendorf)というもの。民家やその他の建物が特に規則性なく集まって形成されている集落だ。一本の道路の両脇に建物がすずなりに並ぶ集落は、シュトラーセンドルフ(Straßendorf)と呼ぶ。私が住むブランデンブルク州ではシュトラーセンドルフをよく見かける。

ネットサーチをしていたら、Lüchow周辺はヴェンドラント地方と呼ばれ、この辺りにはRundlingsdorfという特徴的な形態の集落が多いことがわかった。Rundling(ルンドリンク)とは、輪のように丸く民家が立ち並ぶ集落だ。

 

こんな感じ。(Rundlingsmuseumの展示にあったものをカメラで撮影)

 

Lüchow周辺のルンドリンク群。青い家のマークの場所がルンドリンク集落だ。赤いラインはツアールートである。それぞれの村は数kmづつしか離れていないので、自転車でも回ることが可能。Lüchowを出た私は、まずは4km離れたLübeln村(2の番号の場所)へ行くことにした。この村にはルンドリンクミュージアムがあるという。

 

Lübelnのルンドリンク・ミュージアム(Rundlingsmuseum)。この建物はもちろん、ルンドリンクの建物の一つ。

 

この木のある場所を中心として、木組みの建物が輪のように並んでいるのだが、写真はうまく伝えられない。Lübelnのルンドリンクは現在、野外ミュージアムとなっていて、この地方の伝統的な農村の暮らしを知ることができる。

 

村の教会

 

ヴェンドラント地方には古くからスラブ系のヴェンド人が住みついていた。ルンドリンクという形態の集落がいつ、どのように発生したのかについてはっきりはわからないそうだが、遅くとも9世紀には存在という記録があり、スラブ民族の文化と深い関わりがあると考えられている。18世紀末にはヴェンドラント地方には約320の集落があったが、そのうちの2/3はルンドリンクだった。ヴェンド人は西スラブ語に属するポラーブ語を話していた。ポラーブ語は文語を持たなかったことから、18世紀に死滅した。

 

ポラーブ語(ヴェンド語とも呼ばれる)とドイツ語の対照表。ドイツ語とは似ても似つかない。

 

野外ミュージアムの敷地内。

 

工房

 

 

 

Lübelnだけでなく、他のルンドリンクもいくつか見ることにした。

 

 

 

壁の模様は様々。裕福な家ほど飾りが多かったらしい。

 

花のモチーフもこの地方の特徴。

 

いろいろな集落を見たが、特に気に入ったのはSateminという集落。

 

 

ルンドリンクの集落にはホテルやレストラン、ビアガーデンなどもいくつかある。私はSateminのこのカフェで休憩した。

 

ヴェンドラントの多くのルンドリンクがユネスコ文化遺産に登録申請している。

 

関連動画

 


今回で、まにあっくドイツ観光、北ドイツ編はおしまい。まだまだ見足りないが、また改めて北ドイツの面白い場所を探しに行きたい。