村全体がミュージアム、Museumdorf Baruther Glashütteで吹きガラスを見学

今回のまにあっくドイツ観光は、ベルリン在住イラストレーターでブロガーのKiKi(@KiKiiiiiiy )さんとのコラボ企画!KiKiさんは旅行好きで、インターレイルパスを利用して一人で欧州を旅行してしまう行動力の持ち主だ。旅の情報をブログやTwitter、Instagramで発信されているが、文章しか書けない私(今のところね)と違って、旅の印象を素敵なイラストにされている。それだけでなく最近は動画も手がけているとのこと、是非一度コラボさせて頂きたいと思っていた。その第一弾として、今回はベルリンの南のBaruthという町外れにあるGlashütteへKiKiさんと一緒に行って来た。Glashütte とは「ガラス小屋」を意味するが、この集落はガラス作りの長いがあり、現在は村全体がミュージアム(Museumdorf Baruther Glashütte)になっているのだ。

 

Baruthのガラス生産の歴史は18世紀に遡る。1715年、大きな嵐で一帯の森の木がたくさん折れてしまった。思いがけず大量の木材が得られたため、別の場所に予定されていたガラス製造所をここに建設することになった。木材はガラス作りに必要な炭酸カルシウムの原料として、また燃料としても欠かせないものだった。

ガラス博物館

村の西の入り口を入ってすぐのところにガラス博物館がある。まずはここから見ていこう。

Baruthのガラス製造所ではランプシェード用の乳白ガラスを主に生産していた。ガラスを白く曇らせるには羊の骨を粉にして入れるんだって。羊の骨にはリンが多く含まれていて、それを混ぜることでガラスが白く濁る。他の色のガラスを作るにはクロム(緑)、銅(赤)、コバルト(青)、木炭(黄色)、マンガン(紫)などで着色する。

ガラスの材料の70%は砂だが、この地域は砂の豊富な土地でもある。1万5000年ほど前に氷河の溶けた水が川となって現在のブランデンブルク州を流れた。水域の端に砂が溜まって砂丘ができた。

工場の中にはガラス製造の様々な道具が展示してある
吹きガラス実演コーナー

 

加熱炉で焼いたガラスは冷却炉で歪点(約550度)付近まで冷やす
私は黄色いガラスが気に入った

これはエルンスト・ヴェルナー・フォン・ジーメンスの発明したガラス用のジーメンス炉。レンガが組んであるが、この蓄熱式の窯の導入により燃料を大幅に節約できるようになり、ガラスの大量生産が可能となった。

ジーメンス炉のモデル

技術的なことだけでなく、Baruthのガラス製造の文化史の展示もあって興味深かった。20世紀には労働者のための住宅が建設され、体操クラブなどの部活が奨励されるなど福利厚生が整えられていく。しかし、防災対策はほとんど取られていなかったので、肺や皮膚、目の病気を患う人が多く、1919年の時点での労働者の平均寿命は45歳。作業中にビールを飲むのも普通で、アルコール依存症になる人も多かったそうだ。

 

ミュージアムショップ
隣の建物は魔法瓶の発明に関するミュージアム
村のメインストリートに面した建物の多くは観光客向けのショップになっている
かつてガラス製造所の労働者の住宅だった建物
ギャラリー兼ショップ
フエルト小物の店
陶器のお店はカフェも併設している
ハーブの店の店先
東ドイツ時代の国営スーパー、Konsumの建物を利用したご当地デリカの店
村には樹齢500年の木がある
迷子石を並べた小さな公園

迷子石って何?という人は、ぜひこちらの記事を読んでね。

村の学校だった建物。現在はペンション

とこのように、盛りだくさんで一日楽しめる。KiKiさんと私は朝の10:30くらいから17:00過ぎまで村を満喫した。お昼ご飯画像も載せておこう。

シュプレーヴァルト名物のきゅうりのピクルスが入った酸味のあるスープ

ベルリンから日帰り圏内で可愛いものの好きな人におすすめ。子連れレジャーにも良いので、是非行ってみてね。KiKiさんが近々イラスト&動画をアップしてくれる予定なので、期待していてください。

追記: KiKiさんの作った動画がアップされました。とても素敵なので是非見てくださいね!

 

 

1 thought on “村全体がミュージアム、Museumdorf Baruther Glashütteで吹きガラスを見学”

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