ドイツには「ドイツニュースダイジェスト」という在住日本人のための日本語フリーペーパーがあり、私もドイツに住むようになって以来、愛読して来ましたが、なんと最新号(Nr.1144 23 April 2021)ではバードウォッチングの特集が組まれています。

タイトルはずばり、「ドイツで始めるバードウォッチング」。

ドイツには古くから野鳥保護の伝統があり、野鳥愛好家人口が多いです。そのためバードウォッチングの情報が豊富に蓄積され、インフラも整っています。都市部にも緑が多く、どこに住んでも森が身近にあります。だから、バードウォッチングを始めるのに最適な環境なんですね。

今年は気温が低く、なかなか本格的に春になりませんが、朝は賑やかな野鳥のさえずりで目が覚めるようになりましたね。これからの季節は野鳥が一斉に巣作りをし、雛を育てます。バードウォッチングは年間を通じて楽しめますが、やっぱり春が一番!

3ページに渡る特集記事はドイツにおけるバードウォッチングの歴史、これからバードウォッチングを始めようと思う人のためのヒントやドイツで身近に見られる野鳥情報までを含む充実した、楽しいものになっていて、バードウォッチングに興味はあるけれど、どうやって始めたらいいのか、、、と思っている方にとって、とてもわかりやすいと思います。

バードウォッチングを始めてまだ日が浅い私ですが、微力ながら誌面作成のお手伝いをさせて頂きました。その際の打ち合わせで新たに知ったことも多く、ますますバードウォッチング熱が高まっている私です。

 

ドイツニュースダイジェストは日本関連のお店などに置いてありますが、オンライン版もこちらから読むことができます。

野鳥に興味がある方は是非、ご覧になってみてください。お家の周りの散歩がぐっと楽しくなりますよ!

 

以下の記事にドイツでバードウォッチングを楽しむ際のお役立ちサイトをリストアップしていますので、よろしければ合わせてご利用ください。

ドイツで野鳥観察を楽しむための情報リンク集

また、見つけた野鳥のドイツ語名はわかったけれど、日本語ではなんというの?うまく調べられないという方は、私が作成した野鳥名検索アプリ(無料でオンライン公開中です)を使ってみてください。

ウェブアプリ「ドイツの身近な野鳥 多言語辞書」を公開しました

 

これからも野鳥情報、どんどん更新していきますね。

 

 

 

去年の春、庭のオークの木に鳥の巣箱を設置し、その内部にカメラを取り付けた。巣箱を設置したらすぐにシジュウカラが中に入り、営巣を始めた。取り付けた巣箱カメラが大活躍し、スマホやその他のデバイスを通してシジュウカラの巣作りや子育てをリアルタイムで観察することができ、とても楽しかった。その一部始終は「シジュウカラの育児観察記録」として当ブログで公開している。

そこで、この冬はテラスに置いた餌台の内部にカメラを設置してみた。そうしたら、これがまたまた面白い。家の中から窓越しに餌台を眺めているだけではわからないことがカメラを通すと見えて来るのだ。餌台にはいろんな野鳥が餌を食べにやって来る。カメラを通してその様子を眺めていると、まるでレストランオーナーになった気分だ。心の中で「いらっしゃいませー!」と叫びつつ観察していたら、種によって少しづつ行動が違うことに気づいた。

 

最もよく来るのはシジュウカラとアオガラ。どちらも群れで入れ替わり立ち替わり餌台に来る。シジュウカラの方がアオガラよりもやや大きく、群れの個体数も多いけれど、異なる種と鉢合わせしてもお互いまったく気にしていない様子。酒場の顔馴染みの常連客という感じで和気藹々と(?)餌をついばんでいる。餌台にやって来る時間帯もほぼ同じだ。ただ、彼らは長居はしない。ひまわりの種をクチバシでさっと掴むと、すぐにサッと餌台を出てそばの桃ノ木の枝に止まり、種を枝に叩きつけて割って中身を食べる。食べ終わるとまたサッと餌台に飛び入り、また次の種をくわえて出て行く。その繰り返しだ。一回の滞留時間はほんの1秒くらいで、出たり入ったりを延々と繰り返している。だったらお腹がいっぱいになるまでずっと餌台にいればいいんじゃないかな。飛ぶエネルギーがもったいないと思うんだけど。でも、彼らはそういう習性ではないらしい。

 

ハシブトガラは単独で来ることが多い。この子はシジュウカラやアオガラと比べ、もうちょっとのんびりしているような気がする。

アオガラやシジュウカラ達と餌台で一緒になることも多いが、オープンな性格とみえて、けっこう溶け込んでいる。

 

ヨーロッパコマドリは別の時間帯にいつも単独でやって来る。ヒマワリの種は食べず、もっと小さい穀物をエサの山の中から探すのだが、シジュウカラやアオガラのように餌をテイクアウトするのではなく、店内でお召し上がりになる。ある程度満腹するまで餌台を離れないので、一度来ると2分くらいはとどまっている。

 

カンムリガラは滅多に訪れないので、たまに見ると嬉しい。

頭が可愛いなー

 

ゴジュウカラもおひとりさま行動が好きらしい。そして、かなり警戒心が強いのか、餌台の中央まで入って来ることは稀である。窓の縁に止まって、頭だけを伸ばして種を取るが、常に外を気にしてしょっちゅう振り返るのだ。

 

うちの庭にはイエスズメがたくさんいる。できれば彼らには餌台に近づいて欲しくなかった。数が多くていつも群れで行動するし、体も他の小鳥より大きい。しかも図太そうなイメージがあって、イエスズメが来ると他の客が来なくなるのではという懸念があった(鳥種差別、ごめんね)。イエスズメ達はしばらくの間、庭の隅のライラックの木から遠巻きに餌台を眺めていた。イエスズメだけ邪険にするのは悪いので、彼ら専用の餌台をライラックのそばに設けようかなと思っていたら、そうする前にとうとうみんなの餌台に入って来てしまった。でも、杞憂だったのか、他の鳥達が嫌がる様子はなく、今のところは平和である。よかった。

 

笑ったのはクロウタドリ。クロウタドリはサイズクラスが全然違う。そもそも餌台などには入らず地面の虫などを食べるのだと思っていたが、他の鳥達が餌台を盛んに利用しているのを見て自分も入りたくなったのだろうか。大きな図体で無理やり入って来た。でも、小さな鳥達と違い、窓からスッとスマートに飛び込むことは難しい。へたをすると壁に激突しかねない。窓の外でハチドリのように必死に羽をバタバタさせたがうまく入れず、諦めて地面に降りる姿も目撃した。

 

残念なのは、去年来たシマエナガが今年は一度も姿を現さなかったこと。つぶらな瞳の可愛い姿を見せて欲しかったなあ。

これは去年の写真

 

でも、その代わりに去年は見かけなかったマヒワがやって来た。

 

「〇〇鳥は云々」と、知ったようにいろいろ書いたが、ここに書いたことはあくまでも一冬の間に我が家にやって来た特定の鳥を観察して感じたことにすぎない。たまたま、うちに来た個体がそうだっただけかもしれないのだから、種の一般的な習性だと考えるわけにはいかないよね。でも、観察って面白いなあ。カメラには映像自動保存機能が付いているので、長期的に観察すれば何かがわかって来るかもしれない。野鳥カメラにこんなに楽しませてもらえるとは想像していなかった。最近まで野鳥には関心も知識も全然なかった夫も、「こんなに面白いとはね。なんでもっと早くやらなかったんだろう」と言っているくらいなのだ。

さて、そろそろまた鳥達の繁殖の季節だ。巣箱へのカメラ設置は完了した。また小鳥の子育てが見られるかな?

 

 

身近な環境や旅先で野生動物を目にするのが私の近年の大きな楽しみの一つである。あまりに楽しいので、気候変動や環境破壊によって野生動物が減ってしまうのは辛い。なにか少しでもできることないかなーと思って、昨年(2020)の2月から3月にかけて、自然保護団体BUNDの主催するヨーロッパヤマネコのモニタリングプロジェクトに参加した。それがなかなか楽しく、また、たまたまコロナ対策のロックダウン期間と重なったため良い息抜きになった。それで今年もまた参加することに。

 

Foto: Wikimedia Commons
Michael Gäbler

 

ヨーロッパヤマネコのモニタリングとはなんぞや?

簡単に説明すると、ドイツ国内のヨーロッパヤマネコ(学名Felis silvestris)の分布を把握するためのサイエンスプロジェクトである。ヨーロッパヤマネコはかつてヨーロッパ全域に分布していたが、18世紀以降、個体数が激減し、大部分の場所で絶滅に瀕していた。しかし近年は一部の地域で再び個体数が増えつつあり、ドイツ国内には現在、6000〜8000個体が生息すると推定されている。ドイツ西部から中部にかけて特に多く、次第に生息地を広げているが、私が住んでいるブランデンブルク州にはまだ到達していないと考えられていた。

ヨーロッパヤマネコの生息に適した森  出典: https://www.bund.net/themen/tiere-pflanzen/wildkatze/

 

ところが2019年のある日、ブランデンブルク南西部のLuckenwaldeという町付近を移動中のある人が、車に轢かれた猫の死骸を道路脇に見つけた。猫にしてはいやに大きいなと不思議に思って車を停め、死骸をよく見たところ、ふさふさの大きな尻尾に黒いリング状の模様がある。もしやこれはヤマネコでは?その人は死骸の写真を撮り、地元の自然保護団体に連絡した。専門家の鑑定の結果、それはヨーロッパヤマネコだった。

ヨーロッパヤマネコはブランデンブルク州にも到達している!

この新事実をきっかけに、BUNDは2020年からブランデンブルク州でもヨーロッパヤマネコのモニタリングを開始した。プロジェクトには誰でもボランティアとして参加できる。面白そうなので私も参加することにしたのである。

ヨーロッパヤマネコのモニタリングは1月末〜3月にかけて実施される。雄がこの時期に繁殖相手を探して広範囲を移動するからだ。ヨーロッパヤマネコはセイヨウカノコソウ(ヴァレリアン、ドイツ語ではBaldrian)の匂いを好むので、森の各所の地面にセイヨウカノコソウのエキスをスプレーした木の杭を打ち込んでおく。杭のあるところをヤマネコが通れば、きっと杭に体を擦り付けるだろう。そうすれば、杭表面に毛が引っかかる可能性がある。プロジェクトの参加者は定期的に杭を点検に行き、観察結果をBUNDに報告する。

杭は金ブラシで表面をガサガサにし、ナイフで角に傷をつけて毛が引っかかりやすいようにする。表面をバーナーの火で焼いて殺菌し、それからセイヨウカノコソウのエキスをスプレーする。

1週間〜10日に一度、杭を点検。毛が付着していないかどうか、ルーペで確認する。

もし、毛が付着していたらピンセットで取って専用の袋に入れる。地域、杭の番号、日付、毛の本数を記入してDNA鑑定のためにラボに送る。

2019年度、私は4本の杭を担当し、何度か毛を採取することができたが、DNA鑑定の結果は残念ながらヤマネコのものではなく、キツネの毛だった。でも、プロジェクト全体では複数箇所でヨーロッパヤマネコの毛が見つかり、2018年に死骸となって発見された個体以外にもブランデンブルク州にはヤマネコが存在することが判明した。それで、さらに本格的に分布を調べるため、今年度(2021)もモニタリングが実施されるのだ。今年は私の夫も一緒にやると言うので、今回は思いきって10km x 10kmのエリアを2人で担当することにした。打ち込む杭は全部で10本。地図を見て、ヤマネコが移動しそうな場所を考えつつ、場所を決めていった。

こんなルートにした

 

ところが、さあやるぞと張り切っていたら大雪が降って、地面が真っ白になってしまった。去年の2月は暖かかったので楽だったが、雪の中の巡回はちょっと大変そう。でも、森に入ってみると、雪が積もっているからこその面白さがあると気づく。森の中は動物たちの足跡だらけなのだ。

1本の杭を打ち込んだ場所は動物たちの交差点になっていることがわかった。昼間でも森の中で野生動物に遭遇することはよくあるし、夜にはたくさんの動物が活動すると知ってはいたけれど、本当にどこもかしこも足跡でいっぱいなのを見ると、森にはたくさんの動物たちがいるんだなあと実感する。逆に言えば、森がないと多くの動物たちは生きることができないってことだよね。

杭のすぐ横をウサギが擦り抜けていっている。立ち止まった様子はない。ウサギはセイヨウカノコソウには興味がないみたいだね。

でも、残念ながら毛はついていなかったので、またセイヨウカノコソウをスプレーしておく。

 

そうそう。ヤマネコと直接関係ないけれど、面白いことがあった。モニタリング開始前、杭の設置位置を決めるために森の中を歩いていたら、地元の猟師さんの車が通りかかって「こんなところで何をしている?」と聞かれた。BUNDのヤマネコ調査に参加していると説明すると、「あー、ヤマネコね。この辺、いるよね」と猟師さんはこともなげに言うのである。

「え、本当ですか?野良猫じゃないんですよね?」

「いや、あの尻尾はヤマネコだよ。毎晩来てるよ。あっちの方」

私と夫は顔を見合わせ、「よし、そこに杭を打ち込んで来よう」と目くばせした。テンション上がるなー。

「この辺、オオカミもよく出るんだよね」

「ええ?」

なんかちょっと出来過ぎな感じがするが、相手は猟師さん。デタラメを言うとも思えない。

 

猟師さんに教えてもらったあたりに杭を打ち込みに行くと、すぐそばの湖の凍った表面を動物が歩いた跡があった。

「大型犬っぽいね」と夫が言うが、飼い主が一緒に歩いた形跡はない。こんな人里離れた森の奥の湖を犬が歩くかなあ?

「もしかしてオオカミ!?」

まさかねー。早とちりはやめておこう。

 

その2週間後、森を巡回中、全く同じ場所でまた同じ猟師さんに遭遇した。

「どうだ?ヤマネコは見つかったか?」

「いえ、まだです」

すると猟師さんは言った。

「今、オオカミのフンを拾って来たよ」

「ええ?」

「見る?」

バケツに入ったオオカミのフンとやらを見せてもらう。(不快な画像、すみませんが、証拠写真と言うことでご了承ください)

「ん?これ、犬のフンではないんですね?」

「オオカミのだよ。シカの毛や骨が混じっているだろう?」

へえーっ。

「あいつら、いつも4、5匹でウロついてるよ。犬と変わらない感じで、かなり近くまで来る」

オオカミの存在が急にリアルになった。ブランデンブルク州でオオカミが増えているのは知っていたけど、そんなに身近な存在になっているとは。

 

今年のモニタリングはまだ始まったばかりで、今のところ、ヤマネコの痕跡は見つかっていない。でも、森の中にはいろんな情報が詰まっていて面白い。

 

 

パンデミックでロックダウンが続くドイツ。遠出できないし、できることも限られているので、相変わらず庭や家の周辺での野鳥観察をする毎日である。見分けられる種が増えるにつれ、ますます楽しくなって来る。

先日、こちらの記事でドイツでよく見られる野鳥の名前の日独英学名対照表をシェアしたけれど、表形式だとデータが増えるとスクロールして知りたい鳥の欄を見つけるのが大変になるから、あまり実用的ではないかなあと思っていたところ、年末年始に帰省した息子がPythonというプログラミング言語の基礎を手解きしてくれた。特に目的もなく暇潰しに教わったのだが、せっかくだから何かに使えないかなと考えて、せっかく野鳥の名前の対照表を作ったのだから、それを使って簡単な検索プログラムができないかな?と思いついた。

息子に怒られつつ作ったプログラムをようやく公開することができた。

ドイツの身近な野鳥 多言語辞書

(↑ クリックすると、アプリが開きます)

 

初めてプログラミングで作ったプログラムなのでとてもシンプルで、野鳥名を日本語、英語、ドイツ語及び学名で検索するだけのもの。こんなふうに使えます。

 

 

たとえば、私は昨日、野原で猛禽類を見つけて写真を撮り、NABUの鳥識別アプリNABU Vogelweltで調べて「Turmfalke」という種らしいということがわかったので、検索窓にTurmfalkeと入力。そして「調べる」ボタンを押すと、

このようにそれぞれの言語での名前と学名が表示される。ただこれだけなんだけど、ドイツで野鳥を見かけてドイツ語での種名がわかっても、日本語で何と呼ぶのか調べるのは結構面倒だったりするので、作ってみました。逆に和名はわかっているけどドイツ語でなんと呼ぶかわからないときにも使える。今のところ登録してある種は200種で、ドイツ全国でよく見られる種はほぼカバーしているつもり。

ただ、この辞書、使い方にちょっと注意点があって、私がエクセルに登録した表記法そのものじゃないとヒットしないのである。日本語の鳥名は必ずカタカナで、ドイツ語と英語の名前は最初の文字を大文字で入力する必要があります。

この辞書はPythonでコードを書いて作ったデスクトップアプリ(私のPC上でしか使えないプログラム)をStreamlit sharingというサービスを使ってウェブアプリ化して公開している。デスクトップアプリでは、野鳥団体NABUのサイトのそれぞれの鳥に対応するページに飛んで画像を見ることができるようにしたのだけれど、それをウェブアプリ上ではうまく反映させられなかった。なので、とりあえず画像検索機能なしで公開することにした。

今後やりたいことは、

  1. それぞれの野鳥の画像も検索できるようにする。
  2. 現在はドイツ国内で見られる野鳥に限定しているが、範囲をヨーロッパ全体に拡大して、スペイン語やフランス語など他の言語でも検索できるようにする。
  3. 野鳥だけでなく、野草とか昆虫とかいろんなカテゴリーの多言語辞書を作る。(息子には「魚や野菜の辞書を作ってよ」と言われた)

 

少しづつ、使えるものを作れるようになればいいなと思っている。気長にやろう。

 

 

ドイツの身近な野鳥が少しづつ見分けられるようになって来た。

目にしたり鳴き声を聞いた野鳥を図鑑やアプリで調べるが、そうした資料はドイツ語なので、ドイツ語の種名だけでなく日本語ではなんと呼ばれているのかが知りたくなる。幸い、野鳥図鑑や野鳥識別アプリにはラテン語の学名も併記されているので、そこから和名を調べることができる。

でも、調べてもメモしないと、すぐに忘れちゃうんだよね。

同じものを何度も何度も調べるのはバカらしいので、エクセルで表を作ることにした。ついでなので英語名も調べて書いておこう。もし、このマイブームがさらに高じてドイツ以外の国でも野鳥観察をするようなことにでもなれば、世界のバードウォッチャーと情報交換する際に英語名を知っていると何かと便利だろうから。画像欄には野鳥保護団体NABUのサイトの種別ページリンクを貼って、ワンクリックで飛べるようにした。

とりあえず、身の回りで確認した種を中心に100種。興味のある方がいるかもしれないので、ここに貼っておこう。今後、表をアップデートしたらその都度差し替えます。

お願い: もし、間違いがありましたら、お手数ですがご指摘頂けると大変助かります。

 

ドイツ語 英語 日本語 学名 画像 (NABUのサイトより)
Alpenstraundläufer Dunlin ハマシギ Calidris alpina https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/alpenstrandlaeufer/
Amsel Common blackbird クロウタドリ Turdus merula https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/amsel/
Bachstelze White wagtail ヨーロッパハクセキレイ Motacila alba https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/bachstelze/
Blässhuhn Eurasian coot オオバン Fulica atra https://nrw.nabu.de/natur-und-landschaft/landnutzung/jagd/jagdbare-arten/wasservoegel/04508.html
Blaukehlchen Bluethroat オガワコマドリ Luscinia svecica https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/blaukehlchen/
Blaumeise Eurasian blue tit アオガラ Cyanistes caeruleus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/blaumeise/
Blessgans Greater white-fronted goose マガン Anser albifrons https://nrw.nabu.de/natur-und-landschaft/landnutzung/jagd/jagdbare-arten/wasservoegel/04839.html
Buchfink Common chaffinch ズアオアトリ Fringilla coelebs https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/buchfink/
Buntspecht Great spotted woodpecker アカゲラ Dendrocopos major https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/buntspecht/
Dohle Western jackdaw ニシコクマルガラス Corvus monedula https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/dohle/
Eichelhäher Eurasian jay カケス Garrulus glandarius https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/eichelhaeher/
Eisvogel Common kingfisher カワセミ Alcedo atthis https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/eisvogel/
Elster Eurasian magpie カササギ Pica pica https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/elster/
Fasan Common Pheasant コウライキジ Phasianus colchicus https://nrw.nabu.de/natur-und-landschaft/landnutzung/jagd/jagdbare-arten/weitere-vogelarten/05322.html
Feldlerche Eurasian skylark ヒバリ Alauda arvensis https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/feldlerche/
Feldsperling Euraisan tree sparrow スズメ Passer montanus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/feldsperling/
Flussregempfeifer Little ringed plover コチドリ Charadrius dubius https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/aktionen-und-projekte/vogel-des-jahres/1993-flussregenpfeifer/index.html
Gänsesäger Goosander カワアイサ Mergus merganse https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/sandregenpfeifer/
Gartenbaumläufer Short-toed tree creeper タンシキバシリ Certhia brachydactyla https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/gartenbaumlaeufer/
Gartenrotschwanz Common redstart シロビタイジョウビタキ Phoenicurus phoenicurus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/gartenrotschwanz/
Gelbspötter Icterine warbler キイロウタムシクイ Hippolais icterina https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/gelbspoetter/
Gimpel Eurasian bullfinch ウソ Pyrrhula pyrrhula https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/gimpel/
Girlitz European serin セリン Serinus serinus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/girlitz/
Goldammer Yellowhammer キアオジ Emberiza citrinella https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/goldammer/
Graugans Greylag goose ハイイロガン Anser anser https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/graugans/
Graureiher Grey heron アオザギ Ardea cinerea https://nrw.nabu.de/natur-und-landschaft/landnutzung/jagd/jagdbare-arten/wasservoegel/06747.html
Großtrappe Bustard ノガン Otididae https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/grosstrappe/
Grünfink, Grünling European greenfinch アオカワラヒワ Carduelis chloris https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/gruenfink/
Grünspecht Eurasian green woodpecker ヨーロッパアオゲラ Picus viridis https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/gruenspecht/
Habicht Northern goshawk オオタカ Accipiter gentilis https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/habicht/
Halsbandschnäpper Collared fly catcher シロエリヒタキ Ficedula albicollis https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/halsbandschnaepper/
Halsbandsittich rose-ringed parakeet ワカケホンセイインコ Psittacula krameri https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/halsbandsittich/
Haubenmeise European crested tit カンムリガラ Lophophanes cristatus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/haubenmeise/
Haubentaucher great crested grebe カンムリカイツブリ Podiceps cristatus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/haubentaucher/
Hausrotschwanz Black redstart クロジョウビタキ Phoenicurus ochruros https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/hausrotschwanz/
Haussperling House sparrow イエスズメ Passer domesticus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/haussperling/
Heringmöwe lesser black-backed gull ニシセグロカモメ Larus fuscus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/heringsmoewe/
Höckerschwan Mute swan コブハクチョウ Cygnus olor https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/hoeckerschwan/
Kanadagans Canada goose カナダガン Branta canadensis https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/kanadagans/
Kernbeißer Hawfinch シメ Cocothraustes cocothrautes https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/kernbeisser/
Kiebitz Northern lapwing タゲリ Vanellus vanellus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/kiebitz/
Kleiber Eurasian nuthatch ゴジュウカラ Sitta europaea https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/kleiber/
Kohlmeise Great tit シジュウカラ Parus major https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/kohlmeise/
Kormoran Great cormorant カワウ Phalacrocorax carbo https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/aktionen-und-projekte/vogel-des-jahres/11608.html
Kranich Common crane クロヅル Grus grus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/kranich/
Kuckuck Common cuckoo カッコウ Curculus canorus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/kuckuck/
Lachmöwe black-headed gull ユリカモメ Chroicocephalus ridibundus https://nrw.nabu.de/natur-und-landschaft/landnutzung/jagd/jagdbare-arten/wasservoegel/04834.html
Löffler Eurasian spoonbill ヘラサギ Platalea leucorodia https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/loeffler/
Mandarinente Mandarin duck オシドリ Aix galericulata https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/mandarinente/
Mauersegler Common swift ヨーロッパアマツバメ Apus apus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/mauersegler/
Mäusebussard Common buzzard ヨーロッパノスリ Buteo buteo https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/maeusebussard/
Mehlschwalbe Common house martin イワツバメ Delichon urbica https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/mehlschwalbe/
Mittelsäger Red-breasted merganser ウミアイサ Mergus serrator https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/mittelsaeger/
Mönchsgrasmücke Eurasian blackcap スグロムシクイ Sylvia atricapilla https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/moenchsgrasmuecke/
Nachtigall Common nightingale サヨナキドリ Luscinia megarhynchos https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/nachtigall/
Nebelkrähe Carrion crow ズキンガラス Corvus cornix https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/nebelkraehe/
Neuntöter Red-backed shrike セアカモズ Lanius colluri https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/neuntoeter/
Ortlan Ortolan bunting ズアオホオジロ Emberiza hortulana https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/ortolan/
Pirol Eurasian golden oriole ニシコウライウグイ Oriolus oriolus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/pirol/
Rabenkrähe Carrion crow ハシボソガラス Corvus corone https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/rabenkraehe/
Rauchschwalbe Barn swallow ツバメ Hirundo rustica https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/rauchschwalbe/
Rebhuhn grey partridge ヨーロッパヤマウズラ Perdix perdix https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/rebhuhn/
Ringelgans brant コクガン Branta bernicla https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/ringelgans/
Reiherente Tufted duck キンクロハジロ Aythya fuligula https://nrw.nabu.de/natur-und-landschaft/landnutzung/jagd/jagdbare-arten/wasservoegel/05891.html
Ringeltaube Common wood pigeon モリバト Columba palumbus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/ringeltaube/
Rotkehlchen European robin ヨーロッパコマドリ Erithacus rubecula https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/rotkehlchen/
Rotmilan Red kite アカトビ Milvus milvus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/rotmilan/
Saatgans Bean goose ヒシクイ Anser fabalis https://nrw.nabu.de/natur-und-landschaft/landnutzung/jagd/jagdbare-arten/wasservoegel/04696.html
Säbelschnäbler Pied avocet ソリハシセイタカシギ Recurvirostra avosetta https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/saebelschnaebler/
Sandregenpfeifer Common ringed plover ハジロコチドリ Charadrius hiaticula https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/sandregenpfeifer/
Schellente common goldeneye ホオジロガモ Bucephala clangula https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/schellente/
Schnatterente Gadwall オカヨシガモ Mareca strepera https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/schnatterente/
Schreiadler Lesser spotted eagl アシナガワシ Aquila pomarina https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/schreiadler/
Schwanzmeise Long-tailed tit エナガ Aegithalos caudatus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/schwanzmeise/
Schwarzstorch Black stork ナベコウ Ciconia nigra https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/schwarzstorch/
Seeadler white-tailed eagle オジロワシ Haliaeetus albicilla https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/seeadler/
Silbermöwe European herring gull セグロカモメ Larus argentatus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/silbermoewe/
Silberreiher Great egret ダイサギ Ardea alba https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/silberreiher/
Singdrossel Song thrush ウタツグミ Turdus philomelos https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/singdrossel/
Sommergoldhähnchen Common firecrest マミジロキクイタダキ Regulus ignicapilla https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/sommergoldhaehnchen/
Sperber Eurasian sparrowhaw ハイタカ Accipiter nisus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/sperber/
Sumpfmeise Marsh tit ハシブトガラ Poecile palustris https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/sumpfmeise/
Star Common starling ホシムクドリ Sturnus vulgaris https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/star/
Stieglitz European goldfinch ゴシキヒワ Carduelis carduelis https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/stieglitz/
Stockente Mallard マガモ Anas platyrhynchos https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/stockente/
Straßentaube Feral pigeon ドバト Columba livia f. domestica https://berlin.nabu.de/stadt-und-natur/lebensraum-haus/arten/vogelarten/16064.html
Tannenmeise Coal tit ヒガラ Periparus ater https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/tannenmeise/
Teichralle, Teichhuhn Common moorhen バン Gallinula chloropus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/teichhuhn/
Trauerschnäpper European pied flycatcher マダラヒタキ Ficedula hypoleuca https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/trauerschnaepper/
Turmfalke common kestrel チョウゲンボウ Falco tinnunculus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/turmfalke/
Türkentaube Eurasian collared dove シラコバト Streptopelia decaocto https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/tuerkentaube/
Uferschwalbe Sand martin ショウドウツバメ Riparia riparia https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/uferschwalbe/
Uhu Eurasian eagle-owl ワシミミズク Bubo bubo https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/uhu/
Waldkauz Tawny owl モリフクロウ Strix aluco https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/waldkauz/
Weißstorch White stork シュバシコウ Cironia cironia https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/weissstorch/
Wiederhopf Eurasian hoopoe ヤツガシラ Upupa epops https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/wiedehopf/
Wintergoldhähnchen Goldcrest キクイタダキ Regulus regulus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/wintergoldhaehnchen/
Zaunkönig Eurasian wren ミソサザイ Troglodytes troglodytes https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/zaunkoenig/
Zilpzalp Common chiffchaff チフチャフ Phylloscopus collybita https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/zilpzalp/
Zwergsäger Smew ミコアイサ Mergellus albellus https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/portraets/zwergsaeger/

自宅の庭でバードウォッチングをしよう!と思い立ってから1年が経過した。それ以前にも庭で野鳥の姿を目にすることはよくあったのだけれど、真剣に見たことはほとんどなかった。真っ黒でクチバシが黄色く、ひときわ歌声の良いクロウタドリ(Amsel)だけはさすがに認識していたが、他の鳥はどれが何なのか、さっぱりわからない。だって、鳥ってやたらと種類がいるしねえ。

クロウタドリ(Amsel)

 

鳥に疎い私であったが、おととし休暇でパナマを訪れ、多くの美しい野鳥を見たのがきっかけで(わいるどパナマ観光)、突如、野鳥ファンになってしまった。そう、私はちょっときっかけを与えられると、どハマりするたちなのである。

ドイツにだって野鳥はたくさんいる。まずはドイツの野鳥が知りたい。そうだ、手始めに庭に来る野鳥を観察しようと決め、どのように始めたのかについては、以下の過去記事に記した通りである。

→  ドイツのネイチャーツーリズム2 自宅の周りでバードウォッチング

→  シジュウカラの育児観察記録その1 巣箱の設置 (シリーズでその10まであります)

始めてみると、これが思いのほか楽しくて、今ではすっかり趣味として定着した感がある。1年間観察し、自宅の敷地内だけでも以下の22種の野鳥を確認できた。

アオガラ(Blaumeise) シジュウカラ(Kohlmeise) エナガ (Schwanzmeise) ズキンガラス(Nebelkrähe) スズメ(Feldsperling) イエスズメ(Haussperling) ヨーロッパコマドリ(Rotkehlchen) ゴシキヒワ(Stieglitz) ゴジュウカラ(Kleiber) クロウタドリ(Amsel) カケス(Eichelhäher) モリバト(Ringeltaube) ホシムクドリ(Star) シロエリヒタキ(Halsbandschnäpper) クロジョウビタキ(Hausrotschwanz) アカゲラ(Buntspecht) クマゲラ(Schwarzspecht) キクイタダキ(Wintergoldhähnchen) カンムリガラ(Haubenmeise) ウタツグミ(Singdrossel) マガモ(Stockente) カササギ(Elster)

2023年3月7日最終追記: さらに、アオゲラ(Grünspecht) コアカゲラ(Kleinspecht) マヒワ(Erlenzeisig)ハシブトガラ(Sumpfmeise) ヒガラ(Tannenmeise) ムナフヒタキ(Grauschnäpper) マダラヒタキ(Trauerschnäpper) アオサギ(Graureiher) ズアオアトリ(Buchfink) アトリ(Bergfink) シロビタイジョウビタキ (Gartenrotschwanz) シメ(Kernbeißer) ウソ(Gimpel)がやって来た。

我が家の周囲は森と湖なので、自宅周辺も含めるともっともっと多くの野鳥がいる。森の縁を猛禽類が飛んでいたり、森からフクロウの鳴き声が聞こえて来る。渡りの季節にはガンやツルの群れが庭の上を飛んで行く。

種を特定するには、鳥を見つけたらまず写真を撮り、それを本やネットの鳥の画像と見比べて判断する。鳥は素早いのでうまく写真が撮れないことも多いし、どうにか撮れても似たような外見の鳥がたくさんいて識別はなかなか難しい。でも、だからこその面白さがある。わかる鳥が一つづつ増えていくのは楽しい。ドイツでは野鳥観察はメジャーなので、関連書籍がたくさん出ており、ネット上にも情報がたくさんある。ほとんどはドイツ語の情報だけれど、ラテン語の学名が併記されているので、そこから和名を検索することができる。

以下は、私が野鳥観察に活用している情報リスト。

野鳥関連のドイツ語情報ソースまとめ

 

書籍

ドイツには自然観察のためのガイドブックが非常に豊富にある。中でも自然科学の啓蒙本に特化したKosmos出版のフィールドガイドは定番中の定番だ。どこの書店にも置いてあるし、野鳥関連フィールドガイドも目的別、フィールド別にたくさん出ていて、重宝である。どれも見やすく、サイズ感良く、装丁も綺麗なので眺めてるだけでもワクワクする。

  • Kosmos出版の野鳥ガイド

Welcher Gartenvogel ist das? Kosmos Basic : 126 Gartenvogel einfach bestimmen (2019)

庭によく来る野鳥126種の情報を収めたフィールドガイド。ポケットサイズで片手で持ちながらパラパラ見ることができて便利。

Welcher Gartenvogel ist das? 100 Arten beobachten und erkennen

こちらも同様に庭に来る野鳥のガイドブックで、私はこれを愛用している。掲載されているのは100種と、上のポケットガイドよりも少し少ないが、画像が大きく見やすい。ドイツの庭で見られる野鳥に関する背景情報が多く載っていて、専用のアプリ、KOSMOS Plusを使えば掲載されている鳥の鳴き声を聞くことができる。

Was fliegt denn da?

ヨーロッパの野鳥540種を収めた充実のフィールドガイド。こちらも、アプリKOSMOS Plusが使える。

Der Kosmos Vogelführer Alle Arten Europas, Nordafrikas und Vorderasiens

ヨーロッパだけでは飽き足らない!という人にはこちら。アフリカ北部と西アジアの野鳥も掲載。

Vögelbeobachten in Norddeutschland

ドイツ北部のバードウォッチングスポットを集めた詳しい〜フィールドガイド。GPS位置情報付き。

Vögelbeobachten in Ostdeutschland

上のフィールドガイドのドイツ東部エリア版。

Vögel futtern, aber richtig: Das ganze Jahr füttern, schützen und sicher bestimmen

野鳥に餌をやる際に留意すべき点について解説した本。ヨーロッパでも野鳥の個体数は激減しており、保護のため、特に冬場に庭に野鳥の餌を用意することが奨励されている。でも、その種ごとに適切な餌の与え方があって、間違ったやり方をすると逆に野鳥の健康を損ねてしまうこともある。我が家でも庭に餌台を設置しているので、この本を購入した。

  • それ以外の出版社の本

Die Vogelwelt der  Nuthe-Nieplitz-Niederung

我が家からもっとも近い野鳥保護区、Nuthe-Nieplitz自然公園で見られる野鳥の本。ベルリンの南西40kmに位置するNuthe-Nieplitzでは、特に冬場は渡り鳥がたくさん見られるので、カメラを持って散歩に行くのがとても気に入っているのだ。

Vögelstimmen: Unsere Vögel und ihre Stimmen

ボタンを押すと鳥の鳴き声が聴こえる。とっても素敵な図鑑。この本のおかげで、夏場の夜に森からよく聞こえてくる鳴き声はモリフクロウ(Waldkauz)の鳴き声だということがわかった。

Zugvögel im Wattenmeer: Faszination und Verantwortung

北ドイツ、ワッデン海に見られる渡り鳥とその保護についての書籍。9月にワッデン海へ休暇に行き、野鳥の世界に魅せられて思わず購入してしまった。専門的な内容なのでさらっと読める本ではないが、時間のあるときにじっくり読みたい。

雑誌

野鳥ファン向けの雑誌もいくつか刊行されている。プロの野鳥写真家による美しい写真と共に最新の野鳥関連情報や特集記事を読めるのが良い。

Der Falke

Vögel

ウェブサイト

  • NABU

野鳥に関する情報なら、ドイツ最古の野鳥保護団体、NABUのサイトの情報が充実している。NABUは現在は自然保護活動全般に取り組んでいて、サイトには野鳥以外の情報も多い。野鳥の情報なら、例えば以下のページが参考になる。

Vögel

NABU-Vogelporträts

Beobachtungstürme in Brandenburg(ブランデンブルク州の野鳥観察塔マップ。各州の自然保護区についても同様の情報がある)

  • ドイツ・アヴィファウニスト協会 Dachverband Deutscher Avifaunisten (DDA)

ドイツ・アヴィファウニスト連盟はドイツ全国の野鳥モニタリングプロジェクトのコーディネイトを行う包括的組織。

DDAのWebサイト

DDAの野鳥データバンク、Ornitho.deでは、ドイツ国内で観察できる野鳥の情報をほぼリアルタイムで得ることができる。(ドイツ語の他、英語、フランス語のページもあり)

Ornitho.de

  • Wikipediaにある関連ページ

ドイツの野鳥リストを科ごとに分類したリスト

List der Vögel in Deutschland

ドイツ国内の野鳥保護区リスト

Vogelschutzgebiete in Deutschland

  • 羽関連のサイト

鳥の羽から種を特定するためのサイト

Vogelfedern – eine Bestimmungshilfe

鳥の羽標本が数多く登録されているデータバンク

Featherbase

博物館

ドイツ全国の自然史博物館では、その地域に生息する野鳥の展示が見られる。私がこれまでに行った中では、以下の博物館の野鳥関連展示が特に充実していた。

Altenburg: Mauritanium

Bamberg: Naturkundemuseum Bamberg(「鳥の間」が美しい!関連過去記事はこちら

Berlin: Museum für Naturkunde

Frankfurt am Main: Senckenbergmuseum

Halberstadt: Heineanum

Hannover: Landesmuseum Hannover

You Tube

You Tube上にも野鳥関連のドキュメンタリー動画などが数多くアップされている。以下は私のお気に入り動画。

Vogelkunde mit Dr. Uwe Westpha

130種の鳥の鳴き声を真似できる鳥博士、Dr. Uwe Westphal先生がすごすぎ!!

ARTE:  Zugvogel Storch

北東ドイツでよく見られる渡り鳥、シュバシコウに関するドキュメンタリー

Arte: Die fantastische Reise der Vögel

渡り鳥に関するドキュメンタリー

アプリ

NABU Vogelwelt

NABUのドイツ野鳥識別アプリ。機能はシンプルだけどその分使いやすいので、散歩中に鳥を見かけたときなど、忘れないうちにさっと調べられて便利。無料。

Merlin Bird ID

コーネル大学が開発した世界対応のすごい無料野鳥アプリ。スマホで野鳥を撮影し、どこで見かけたのかなどいくつかの質問に答えると、種を推定して教えてくれる。種ごとの分布マップを見たり、鳴き声を聴くこともできる。このアプリで調べた野鳥のデータはデータバンクに登録されるので、コーネル大学の野鳥研究に貢献できる。

BirdNET

鳴き声を録音すると、何の鳥か識別してくれるアプリ。鳥の姿が見えないけれど声がよく聞こえるときに便利。

BirdID

鳥ゲームアプリ。野鳥の画像が表示され、種を当てる。いろいろな角度から撮った画像が使われているので、実際のバードウォッチングの練習になってよい。

野鳥インフォメーションセンター

NABU Naturschutzzentren

ドイツ全国にあるNABUの自然保護センターではそれぞれの地域の野鳥の情報が得られる。リンク先のマップが便利。

SNSアカウント

SNSで野鳥関係アカウントをフォローすると、何もしなくても可愛い野鳥の写真や動画、ニュースが流れて来るので、いつの間にか野鳥の知識が増えていく。

NABUのTwitter アカウント

NABUのInstagramアカウント

Nordrhein-Westfälische OrnithologengesellschaftのTwitterアカウント

DDA(Dachverband der landesweiten regionalen ornithologischen Verbände in Deutschland)のTwitter アカウント

Landesbund für Vogelschutz e.V. のTwitterアカウント

 

e-ラーニング

Naturguckerakademie

ドイツの野生動物について本格的に学べるNABUの無料eラーニングサイト。現在(2022年3月29日)、野鳥講座、脊椎動物講座、哺乳類講座の3つがアップされている。それぞれの講座の内容を終了すると終了証明書がメールで送られて来て、ウェビナーへの参加資格が得られる。(野鳥講座を受講しましたが、とても充実していました)

 

とりあえずはこんなところ。もっと見つけたら随時追加します。

 

 

 

野鳥観察をするようになって約1年、どうやらすっかり趣味として定着したようである。夏の間は葉っぱに隠れて鳥達の姿がよく見えず寂しかったが、これからの季節は視界を遮るものが少なく、バードウォッチングが楽しい季節だ。ブランデンブルク州には渡り鳥の休憩地がたくさんあり、私の家の近くでも冬の間は多くの渡り鳥を見ることができるのが嬉しい。でも、だんだん欲が出て来て、少し遠出をして野鳥が見たくなった。そこで、自然の好きな友人数名を誘い、ブランデンブルク州最大の野鳥の生息地として知られる自然保護区、ギュルパー湖(Gülper See)へ鳥を見に行って来た。

 

西ハーフェルラント自然公園(Naturpark Westhavelland)内に位置するこの自然保護区はドイツで最も古い自然保護区の一つで、その大きさは776ヘクタールにも及ぶ。ベルリン中心部からは北西に100km弱。最寄りの町、ラテノウで友人達をピックアップし、車でギュルパー湖に向かった。ブランデンブルク州自然保護基金(Naturschutzfonds Brandenburg)のネイチャーガイドさんによる無料の野鳥観察ツアーに申し込んであったのだ。

 

どんな鳥が見られるかな?ツルが来ているといいねと話しながら集合場所に向かう途中、運転していた夫が道路脇の畑に視線をやり、「見て!」と言う。

「あっ!ツル!」「いる!!」ツアー開始前にすでにツルを目にして興奮する私たち。

全部で何羽くらいいたかなあ。ブランデンブルクでクロヅルを目にすることは珍しくはないのだが、ここはとても数が多い。

鶴の飛ぶ姿は本当に優雅だね。

ひとしきりツルを楽しんだら、ギュルパー湖でのバードウォッチングツアーの時間になった。湖南岸の東側にある風車の下で集合し、ネイチャーガイドさんの説明を聞きながら、3時間ほどかけて南岸の堤防を歩く。ガイドさんらはギュルパー湖自然保護区の生態系とその保護活動について、たっぷりと説明してくださった。ギュルパー湖には年間を通じて多くの野鳥が訪れるが、秋から冬にかけては様々な種類のガチョウやカモ、カモメ、そしてツルの群れを楽しむことができる。

 

ギュルパー湖は車がないとアクセスが困難だという難点があるけれど、いざ湖に到着すれば視界を遮るものがほとんどなく、最高のバードウォッチングのロケーションだ。この写真は300mmの望遠レンズで撮ったもので、バードウォッチング用の双眼鏡があるとさらによく見える。友人はこのために50倍の双眼鏡を持参していたので、覗かせてもらったら最高だった。

 

突然、一羽が鳴き声を上げたと思ったら、ハイイロガンたちが一斉に空に舞い上がった。壮観!

 

ツアー最終地点の展望台に着き、眺めた景色の美しさは言葉で言い表しがたいものだった。湖の上に広がる空はパステルカラーのグラデーションに染まり、その中を隊列を組んで移動していくガチョウ達の鳴き声が響き渡っている。

暮れていく空をただただ眺め、時間が過ぎて行った。ついに日が落ちて、暗くなったので、懐中電灯で足元を照らしつつ、車のあるところまで戻る。気がついたらすっかりお腹が空いていた。

湖の近くにはレストランもカフェもないので、風車の下に設置されたテーブルに座って保温鍋に作って持参したスープを皆で飲むことにした。あたりには街灯もないので、テーブルの上部の梁に懐中電灯を引っ掛けて、その灯りだけで食事をする。いかにもアウトドア!という感じだ。長時間外を歩いて少し体が冷えていたので、あったかいスープを飲んで温まり、友人の手作りケーキを頬張りながら、「お天気に恵まれて本当に良かったね。ツルもガチョウも夕焼けも見られて、最高だねー」と言い合った。

 

しかし、感動はここでは終わらなかった。

 

ギュルパー湖は自然保護区であると同時に星空パークにも指定されている。ドイツ中で最も夜空が暗いとされるこの一帯は、西ハーフェルラント星空パーク(Sternenpark Westhavelland)として天体観測ファンの聖地なのである。定期的に天体観測イベントなども開催され、アストロ休暇を楽しむ人たちもいるらしい。この日は雲もなく、頭の上には無数の星が瞬いている。

もっとよく星を見ようと、懐中電灯を消して空を見上げた。

「うわあ、こんな凄い星空、初めて!」「天の川が見えるよ!」

暗闇の中、草むらに寝っ転がって、しばし無言で星空を眺める。その間もあたりにはガチョウ達の鳴き声が響いている。

 

(ご一緒した小松崎拓郎さんが撮影した写真)

 

この夜、私たちが満ち足りた気持ちで帰途についたのは言うまでもない。「何もない」としばしば形容されるブランデンブルク州だけど、本当はいろんなものがある。お金もかけず、こんなに豊かな体験ができるブランデンブルクはやっぱり素晴らしい。

 

小松崎さんもnoteで体験記をアップされていますので、是非あわせてお読みください。

滞独日記「ブランデンブルクは自然の宝庫。ギュルパー湖で渡り鳥達が大合唱する風景を鑑賞」

 

追記: ご一緒した佐藤ゆきさん(@yuki_sat)の記事がアップされました。こちらも是非お読みください。

満点の星空を眺める

 

 

夏もそろそろ終わり。寒くなる前にと、遅めの夏休暇に出かけて来た。行き先はかねてから行きたかったワッデン海(Wattenmeer) 。

ワッデン海はデンマークのスカリンゲン(Skallingen) からオランダのデン・ヘルダー(Den Herder)まで続く北海沿岸地域で、世界最大の干潟が広がっている。そのほぼ全域が自然保護区で、UNESCO世界自然遺産に登録されている。大部分の地域がドイツに属しており、3つの国立公園(ニーダーザクセン・ワッデン海国立公園、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン・ワッデン海国立公園、ハンブルク・ワッデン海国立公園)から成る。今回はそのうちのニーダーザクセン・ワッデン海国立公園)を訪れることにした。

だいたい赤で囲んだあたり。超正確ではありません。

といっても、ニーダーザクセン・ワッデン海国立公園も広い。どこへ行けば干潟をもっともよく味わえるのだろうか。国立公園のウェブサイトやガイドブックを見てもいまひとつ摑みどころがなく、わからない。それに、北ドイツは天気が変わりやすく、せっかく海辺に宿を予約して行っても、天候次第ではあまり楽しめないかもしれない。そんな懸念から、とりあえずオランダとの国境に近いレーア(Leer)という町へ行き、そこからルートを考えることにした。

レーアはオストフリースラント(Ostfiresland)と呼ばれる地方の玄関口となる町で、人口は約3万4000人とこじんまりしているが、旧市街の美しい魅力的な町ですぐに気に入った。オストフリースラント地方は固有の言語と独自の文化を持ち、日常的に紅茶を飲む習慣があることで知られている。オストフリースラント紅茶の3大ブランドの一つ、Bünting社の本社はこのレーアにある。

オストフリースラント地方の人々はドイツの他の地域の人たちの10倍以上の量の紅茶を飲むそうだ。「オストフリーゼンテー」と呼ばれるこの地方オリジナルの紅茶はアッサム茶のブレンドで香り高く、普段は紅茶をあまり飲まない私もとりこになってガブ飲みしてしまった。紅茶文化が伝統として根付いているこの地方には特有の紅茶の作法がある。クルンチェ(Kluntje)と呼ばれる大きめの氷砂糖をカップに入れて熱い濃いめの紅茶を注ぎ、少量の生クリームをスプーンでそっとカップの縁に沿って入れ、かき混ぜずに頂くのがオストフリースラント式だそうだ。レーアには紅茶博物館、Bünting Teemuseumもある。オストフリースラントの紅茶文化やその他の生活文化についてじっくりと知りたいものだが、今回は文化にほとんど興味のない夫と一緒。滞在日数が限られているので、文化探索は別の機会に譲ることにしよう。

さて、このレーアを起点にDollart湾に出て、海沿いを北に向かってゆるゆるとドライブしながら観光した。赤レンガの建物の並ぶ小さな町や村、歴史的な粉挽き風車と発電のための近代的な風力パーク、大小の灯台、どこまでも広がる湿地帯と草を食む羊達。広々とした風景を見ながら移動するのは楽しい。そのままNordenという町まで行ってオストフリースラント諸島の島のどれかへ渡ろうと考えたのだけれど、天気が怪しくなって来た。また、コロナ禍がまだ収束していないため、島内のガイドツアーなどにも制限があるようだ。せっかく行くならツアーにも参加できて目一杯楽しめるときの方がいいかなと思い、今回は島は断念することにした。西へ移動し、ヴィルヘルムスハーフェン郊外のダンガスト(Dangast)という保養地に宿を取った。

ダンガストの港

Jadebusen湾に面したこのダンガストは古くからある保養地で、なかなか素敵な場所だった。Jadebusen湾の真ん中にはアンガスト灯台が立っていて、天気が良ければ海岸からその姿を眺めることができる。

うーん、曇り空で300mmの望遠レンズだとこれが精一杯、、、。

すっかり前置きが長くなった。この記事で書きたいのは野鳥についてだった。最近、バードウォッチングが新たな趣味となった私なので、ワッデン海で野鳥を見るのを楽しみにしていたのだ。ワッデン海の生物多様性は極めて高い。アザラシがたくさん棲息することでもよく知られているが、世界的な渡り鳥の拠点としても有名である。9月の初めなのでまだ渡り鳥のハイシーズンではない。だからあまり見られないかなと思ったけれど、鳥はいたるところにいた。

どこもかしこも群鳥だらけ。普段からこれだったら、ハイシーズンは一体どんだけすごいんだろ。

干潟はどこでも同じような感じかと思ったら、砂の干潟(Sandwatt)と泥の干潟(Schlickwatt)があることがわかった。Dollart湾やJadebusen湾には泥がたくさん堆積している。干潮時にダンガストの海岸を歩いてみた。

ズブズブと埋まってしまうので、転ばないように歩くのはちょっと大変だ。干潟を歩くのは当然ながら干潮時にしかできない。天気がころころと変わり、いざ歩こうと思ったタイミングで空が曇ってしまって残念だった。

こちらはその翌日に行った北東部のKooksielの海岸。砂の干潟で、足が泥に埋まることなく、わりと普通に遠くまで歩くことができる。このときは晴れていた!

天気が良いと美しい様々な砂紋が楽しめる。

ワッデン海の干潟はどのようにしてでき、どう変化していったのか。Marschlandと呼ばれる海沿いの湿地にはどんな特徴があるのか。ワッデン海にはどんな生き物が生息し、人々はどんんな暮らしをして来たのか。オストフリースラントとワッデン海の自然について、もっと知りたくなった。4泊5日の滞在では短かすぎる。オストフリースラント諸島も一つ一つ違う特徴があるようだ。

次回はたっぷりと時間を取って島にも滞在したい。北海は夏でも泳ぐには水が冷たいけれど、南欧の海辺の休暇とはまた違った感動があるね。近々また来られるといいなあ。

前回の続き。今年2度目の営巣では、産み落とされた7つの卵のうち1つは孵らないままだったものの、孵った6羽のヒナたちは成長が早く、6月19日までは全てが順調に進んでいた。気温が高いからだろうか、ヒナたちはお母さんのお腹の下でじっとせずに常に巣から頭を出していた。

生まれたての6羽の赤ちゃんを見守るシーちゃん
二日後にはこんなに大きくなっていた

ぐんぐん成長する様子を見て、きっと6羽みな無事に巣立てることだろうと思っていた。

異変に気付いたのは6月20日の朝。巣箱を除くと、ヒナの数が足りない。6羽いるはずなのに、5羽しかいない。巣の端に隠れているのかもしれないと思ったが、目を凝らしてもそれらしき姿は見られない。どういうことなんだろう?

この週末は予定があったので、巣箱が気になりながらも家を出た。予定がびっしりでスマホの巣箱アプリを開けてみる暇がほとんどなかったが、数時間ごとにちらっと確認すると、そのたびにヒナの数が減っているように見える。おかしい、、、、。何かまずいことが起きているようだ。心配な気持ちで昼間を過ごし、夜、用が済んでやっとまともに巣箱を見れるようになったときにはシーちゃんはすでに寝ていたので、その下でヒナたちがどうなっているのかを確認できなかった。

6月21日。朝起きてすぐに巣箱を見る。シーちゃんは巣箱に座っているが、ヒナは見えない。この日も終日用があって、早々に家を出なければならなかった。

午後、携帯にメッセージが入った。娘からだ。

「ヒナたち、どうしちゃったの?まさか、もう飛んでいったなんて、ありえないよね?」

まさか、と思いながらアプリを開ける。

孵らなかった1つの卵を残し、ヒナたちがすっかり消えている、、、、。

ぐんぐん成長していたとはいえ、まだ生後1週間にもならない。もちろん、羽も出来上がっていない。何者かが巣箱に侵入してヒナたちを盗んでいったのだろうか?しかし、巣穴の直径は32mmしかなく、それよりも体の大きな鳥は入れないはず。ネズミか何かが入った?仮にそうだとしても、6羽もいたヒナをシーちゃんに気付かれずに次々に運び出すのは無理だろう。

だとすると、ヒナたちは何らかの理由で巣箱の中で死に、死骸は運び出されたということになる。今年、ドイツではウイルス感染で青がらが大量に死んでいるとニュースになっていた。それと同じウイルス、または別のウイルスかバクテリアにやられたのだろうか?

いずれにしても、巣が空になっている以上、ヒナたちは全滅したと考えるほかはない、、、、、。

あまりのことに呆然となった。

その日の夜、すべての用事を済ませて帰宅してから、巣箱カメラのSDカードに保存されている自動録画を巻き戻して原因を解明することにした。ヒナたちが元気だった19日から時系列で動画を一つ一つ再生していく。その結果わかったのは、とてもショックな事実だった。

ヒナたちは、シーちゃんが餌を探しに巣箱を離れている間、巣から伸び上がるようにしながら口を大きく開けていた。巣の縁には白いフワフワとした綿のような巣材があり、ヒナたちの口は頻繁にフワフワに引っかかっていた。ときどきフワフワした巣材が口の中に入り、ヒナたちが苦しそうにもがいている様子が映っている。餌を持って戻って来たシーちゃんが口から異物を取り除いてやっている姿も見られたが、またすぐに引っかかってしまう。そして、ヒナたちは短時間の間に巣材によって次々と窒息して死んでいたことがわかった。死んでしまったヒナをシーちゃんは一羽一羽、巣の外へ運び出していた。

悲し過ぎる結末だった。ヒナたちはあんなに元気だったのに。1度目の営巣でも巣立てなかった子たちがいたが、それでも6羽が無事に巣立ったので、きっと今回もうまくいくだろうと思っていたのだけれど。

それにしても、ヒナたちが喉を詰まらせた巣材は何なのだろう?さらに悲しいことには、すべてのヒナが死んでしまった後、シーちゃんは孵らないままの最後の卵に望みをかけて一生懸命温めている。ほとんど巣箱の外に出ることなく、3日間もの間、おそらくもう孵らないであろう卵の上に座り続けていた。

ついに諦めたのか、巣から出たまま戻って来ないので、その隙に巣箱を開けて巣材を調べてみた。

フワフワした巣材は羊毛のようだ。引っ張ってみると、かなりコシがあり、簡単には引きちぎれない。なるほどこれに小さな口が引っかかったら外れないはずだ。前回の営巣ではクッションになる動物性の素材はそれほど多く使われていなかったし、猫の毛などのほぐれやすいものが主だった。

前回の巣

近所には羊は飼われていないので、どこから羊毛を集めて来たのかはわからない。良い素材だと思って使ったのだろうに、こんな結果になって本当にかわいそう、、、。また巣作りにチャレンジするだろうか。もうその素材はやめておいたほうがいいよ、と伝えられないのが残念だ。

こんなわけで、楽しみにしていた2度目の巣立ちシーンは見ることができなくなったが、自然界は厳しく、生きられるということは当たり前ではなく奇跡的なことなのだと思い知らされた。

庭のナラの木の梢からは、シーちゃんが春に育て上げた若鳥たちの声が聞こえてくる。彼らがとても貴重な存在に思える。

今の気持ちを忘れずにいよう。

5月27日に始まった、シジュウカラの今年2度目の営巣。その後の状況をまとめておこう。前回の記事はこちら

1度目よりも営巣に慣れたのか、サッサと手際よく巣を作り、6月5日に7個の卵を産み終わったシーちゃん。今回は気温も高くなっているから卵が孵るまでの日数も少な目なのかなと思っていたが、前回とほぼ同様、11日かかって6月16日に最初のヒナ3羽が孵った。

その翌日に1羽、3日目にさらに1羽。前回の子達と比べて、すごく元気がいい印象だ。小さな体が激しく動いている。

右の子、まるで駄々っ子のようで可笑しい

ところで、この動画で背後にコンコンと気を叩くような音がしているのが聞こえるだろうか。庭ではときどきアカゲラの姿を見ることがある。きっと、同じ木にアカゲラが止まって木をつついているのだろうと思い、カメラを手に外に出た。音がしているあたりを探すと、なにやらいる。けっこう、大きい。

えっ、、、、、?

あれは、、、、。

クマゲラ!?

この辺りで目にするキツツキというと、大抵はアカゲラ(Buntspecht)である。自然保護団体NABUのサイトによると、ドイツにアカゲラは68万〜90万ペア生息するとされている。だから、うちの庭にいてもそう不思議はないけれど、木の高いところにいるからなかなか写真が撮れない。ちょうどこの日の前の日についに撮影に成功したばかりだったのだ。

アカゲラ

これだけでも、バンザーイ!という気分だったのに、今度はクマゲラ(Schwarzspecht)だとぉ?クマゲラは日本では天然記念物、環境省レッドリストに絶滅危惧II類として記載されているというではないか。そんな希少な鳥がうちの庭にいるって、なんか話が出来すぎていやしないか?驚きと興奮でその場で固まってしまった。

調べてみたところ、クマゲラはドイツではそこまで珍しいわけではないらしい。でも、アカゲラよりはずっと個体数が少なく、個体数は3万1000〜4万9000ペアほど(情報ソースはこちら)。だから、見ることができたのはやっぱりすごくラッキーだ。考えてみれば、我が家は森の縁に位置しているので、鳥たちにとって庭は森の一部のようなものだ。いろんな鳥が来てもおかしくないのだなと、自分の住んでいる環境をあらためて認識した。

今の家にはもう14年も住んでいるのに、身近で起こっているこんな素敵なことをほとんど知らないまま生活して来たのかと思うと、なんだか軽くショックでもある。興味を持たないということは、楽しみを得るチャンスを逃すということでもあり、もったいないよねえ。バードウォッチング、始めてよかったよかった。

さて、シーちゃんと子どもたちに話を戻そう。

生後4日目。白黒なのは、早朝だからカメラがまだナイトモードなのだ。ヒナたちの巣からはみ出しぶりがすごいね。シーちゃんも子供たちを覆おうともしていない。前回の営巣時はまだ涼しい日が多かったけど、今は随分気温も上がっているから、ヒナたちは裸ん坊でも寒くないのかもしれない。

今年初めて庭のナラの木に赤外線カメラを取り付けた鳥の巣箱を設置したところ、シジュウカラのメスが巣作りをした。シーちゃんと名付けたその雌鶏が育児をする様子をカメラの映像を通してハラハラドキドキと見守り、「シジュウカラの育児観察記録」としてこのブログに連載したが、5月23日、寒空の中、ヒナたちは無事に巣立った。それを見届け、私のシジュウカラの観察は(一旦)幕を閉じたのだった。

コロナウイルスによる外出制限下、6週間にわたって毎日なんどもなんども巣箱を覗いていたので、いつの間にかシジュウカラのシーちゃんとそのダンナ、子どもたちは私にとってすっかり大きな存在になっていたようだ。ああ、とうとう行ってしまったか。嬉しいけど、寂しい、、、。空の巣を覗いてはしんみりする私。いつの日かまた戻って来ることもあろうかと、掃除した巣箱をふたたびナラの木に設置した。

4日後。

「もういないとわかってはいるけど、つい巣箱を覗きたくなるんだよね」と苦笑しつつ、アプリを開いた。すると、どうでしょう!

“Hallo. Ich bin wieder da!” (帰って来たよ〜ん)。なんと、シーちゃんがカメラに向かって微笑んでいるではないか!

え、え、え!?もう戻って来た?しかも、なんですか、周りにあるその素材は?もしかして、また巣作りするの?

慌てて調べたら、シジュウカラは1年に2度、3度と営巣をするのが珍しくないらしい。いや、でも、子ども達もまだまだ手がかかろうに、たった3日の育休でもう次の子を産む準備って、すごくない?シーちゃん、体力ありすぎである。

ということで、どうやらふたたび営巣を観察させて頂けるようだ。びっくりするやら嬉しいやらで笑いが止まらない。

一度営巣から巣立ちまでを一通り観察しているので、プロセスはこちらも把握している。今回は前回ほど興奮せずに落ち着いて見守ることができそうだと思ったのだが、2度目でシーちゃんも慣れているからだろうか、今回はスピードがやたらと速い。

前回は営巣に10日ほどかけていたのに、今回はちゃちゃちゃっと手際よくやって、営巣開始から2日目にはもうほぼ完成したのか、すでに巣箱の中で寝ている。はやっ!!

わっ、もう産んだっ。営巣開始からわずか3日目である。

それからはマニュアル通り、毎朝1個づつ卵を産んだが、全部産み終わってから温めモードに入った前回と異なり、今回は温めながら産み足していく方針らしい。

おなじみの抱卵姿

今回は全部で7個。前回よりも2つ少ないが、前回は9つのうち1つ孵らなかったのがあったし、孵ったヒナのうち2羽が巣立ち前に死んでしまったので、今回は少なめでむしろほっとする気分。卵までスピード孵化ということはさすがになさそうだから、ヒナが生まれるのは6/20くらいかな。

ところで、前回巣立ったヒナ達は大きくなって、元気に庭を飛び回っている。巣立ち直後のようにぽけーとはしていないので、近寄って写真を撮るのは難しくなった。どれがマルちゃんでどれがチビちゃんなのかはもう識別できないが、今朝数えたら全員いることが確認できた。池に落ちてしまって大騒動を起こしたチビちゃんも無事で良かった。

あと1ヶ月もすれば第二期生たちが加わって、我が家の庭はいっそう賑やかになるだろう。楽しみだなあ。

5月19日

ヒナ達が日に日に成長するのを見るのはとても嬉しいが、気になることがあった。それは、ヒナ同士の間の個体差もまたどんどん大きくなるということだ。シーちゃんやダンナが巣箱に入って来ると、元気のいい子は勢いよく飛びついて餌をもらう。だから、どんどん大きくなる。その逆に、おとなしい子はなかなか食べ物にありつけないので、小さいままだ。巣箱の中が狭くなるにつれ、ヒナ達は重なり合うようになった。すると、どうしても小さい子が大きい子の下敷きになってしまう。

お相撲さんのように丸々太った一番大きい子(マルちゃんと名付けた)が一番上になっていることが多い。写真の丸で囲んだ小さい子は潰れてしまいそう。全部で8羽いるはずなので、他にも下になっている子がいる。心配だ。

5月20日

危惧していたことが起こってしまった。昨夜、大きい子達の下敷きになっていた小さい子が昨夜と同じポジションのまま、微動だにしない。シーちゃんが餌を持って来て他の子達が一斉にわっと動いても反応しない。どうやら死んでしまったようだ。よくあることなのかもしれないが、とても悲しい。8羽揃って巣立つところを見たかったのに。ヒナは7羽になった。

気を取り直して観察を続ける。シーちゃんとシーちゃんのダンナはますます忙しそうだ。よくもあんなにひっきりなしに餌を運んで来られるものだと感心する。自分が食べる暇はあるのだろうか。

シーちゃんが餌を運び入れるところ

5月21日

青空の広がる爽やかな朝。シーちゃんとダンナは高らかに鳴いている。そして、巣箱に出たり入ったり出たり入ったり、ほとんど分刻みだ。今日あたり、ヒナ達が巣立つのかもしれない。

しかし、巣の中をよく見ると、また1羽が死んでしまっていた。小さい方から2番目の子だ。辛い、、、。でも、中くらいの大きさだった子達がその分、一回り大きくなっているのがわかる。

この6羽は元気に巣立ってくれるだろう。左手前がマルちゃん。「ヂヂヂヂヂ、ヂヂヂヂヂ」と大声で鳴いて、バタバタ羽ばたいている子もいる。まるで、運動会の朝のよう。いよいよか?今日はいろいろPC作業をしなければならないけど、巣立ちの瞬間を見逃したくないから、庭でやることにしよう。巣箱の見える場所にテーブルと椅子を出した。これで準備は万端だ。ワクワクしながら待つ。

しかし、日よけのパラソルが目立ち過ぎて警戒されているのか、いくら待ってもヒナ達は出てこない。私は巣箱が気になって、作業がちっとも捗らない。そうこうしているうちに日が暮れた。あ〜、残念。

シーちゃんが巣箱に戻って来た。もう添い寝も限界だね。マルちゃん(左上)が巨大!

5月22日

朝起きて巣箱を見ると、昨夜6羽いたヒナが5羽になっている。また1羽死んでしまったのか?とゾッとしたが、よく見ると、いないのはマルちゃんだ。一番体の大きいマルちゃんが死んだということはまず考えられないし、それらしき死骸も見当たらない。きっと、先頭を切って外に飛び出していったのだろう。マルちゃんの巣立ちを見られなかったのは残念だ。

他のヒナ達が巣箱を出るのを今か今かと待っていたが、なかなか飛び出す気配がない。お昼頃、ようやく1羽が巣穴から顔を出したが、ちょっと迷ってまた引っ込んでしまった。そうこうしているうちに夜になり、寝る時間に。しかし、シーちゃんは巣箱に現れず、子ども達だけで寝ている。もう添い寝は不要とシーちゃんは判断したのだろうか。それとも、先に巣を出たマルちゃんに付き添っていなければならないからだろうか。その辺はよくわからないが、シーちゃんもマルちゃんもいないので、巣箱の中は再びスペースにゆとりができて、5羽は今夜はゆっくり寝られているようである。

5月23日

日曜日だけど、朝5時半に目が覚めた。巣箱アプリを開けると、1羽が巣穴に向かって羽ばたいているのが見えた。慌ててカメラを手に取り、パジャマのまま庭に出た。空は曇っていて、肌寒い。スマホの画面を見つつ、巣穴に向かって望遠レンズを向けていたら、ついに1羽が穴から顔をのぞかせた。が、飛ぶのはやっぱり怖いみたい。すると、シーちゃんが餌を口にくわえて巣穴まで迎えに行った。

餌で巣立ちを誘導

シーちゃんに誘導されて、5羽のうち3羽はわりと楽に飛び立つことができた。でも、4羽目の子が臆病で、なっかなか出られない。顔を出しては引っ込むのを繰り返すこと約2時間。ようやく飛んだ。

そして、最後の子。この子も慎重派のようだ。

時間かかったけれど、飛ぶときは一瞬だね。さあこれで、マルちゃんを含めて6羽のヒナが無事、飛び立った!バンザーイ!!

飛び出したヒナ達は近くの枝に止まった。

かーわいい

頭が毛羽立ってる。かーわいい

初めて見る外の世界にお目目をパチクリ。めちゃくちゃかわいいー

かわいすぎー

1羽はバーベキュー用の窯の上に降り立ったはいいが、そこからどうしていいかわからず、「おかあさーん!」とシーちゃんを呼んでいる。

外の世界は危険がいっぱい。まだしばらくは親の保護が必要なようだ。もう少しの間、みんなでうちの庭にとどまってくれるだろうか。

と、ほのぼのしていたら、早速、とんでもないことが起きた。1羽が池のそばの茂みの中に入り込んで出られなくなっている。体の小さい子だ。早くシーちゃん、気づいてくれないかなと思っていたら、あろうことに、その子は自力で出ようとして羽ばたいて失敗し、池の淵に落ちてしまった!!池の淵は泥と藻でぬかるんでいる。まずい!助けてやらなければと思った瞬間、その子は再び羽ばたいた。

ボチャン!

水音がした。もしかして池に落ちた?慌てて水面を見るが、どこにいるのかわからない。池の淵の茂みの中も探ったが、ヒナは見当たらない。どうしよう!あんなに勇気を出して巣箱から飛んだばかりなのに、もう死んでしまうなんて、そんなの辛すぎる。ああ、なんてこと。幸せな気持ちが一気に黒雲に覆われてしまった。

ヒナ達がある程度大きくなってもシーちゃんが巣立ちに慎重だった理由が理解できた。生存率を高めるためにはヒナ達に可能な限り体力をつけさせることが重要なのだ。だからギリギリまであんなに一生懸命、食べさせてやっていたのだね。

そう考えながらもう一度池に目をやった。すると、、、、小さなヒナが水に落ちたと思われる場所から2メートルほど離れた池の淵で、ヒナが羽をバタバタさせてぬかるみの中を必死にもがいている。「いた!!」と大声で叫んで夫を呼び、二人で救助を開始。棒のついた網でヒナをぬかるみからすくい出した。全身ぐっしょりと濡れている。これでは飛べない。人間が生き物の世界にむやみに介入するのは良くないだろうけれど、寒い日で、自然に羽が乾くのを待っていたら、体温が下がってそのまま死んでしまうかもしれない。シーちゃんがあんなに頑張って育てた子をみすみす死なせたくない。

夫が家の中からドライヤーを持って来たので、庭のコンセントに繋ぎ、弱風を遠くから静かに当てて、羽を乾かした。チビちゃんはしばらくの間、目をつぶってじっとしていたが、温るにつれて次第に元気を回復した。兄弟ヒナ達の「ヂヂヂヂヂ」という鳴き声がよく聞こえる場所にそっと置いたら、そのうち目を開けて辺りを見回しながら、「ヂヂヂヂヂ」と鳴き出したので、シーちゃんが迎えに来やすいように私たちはその場を離れた。

1時間ほど経ってから様子を見にいってみると、チビちゃんはもういなかった。幸い、他の動物に襲われた形跡もない。無事に家族と合流できただろうか。あんな小さな体で、外界に出た早々に大変な目に遭って、それでも生きる気力を失わずにがんばったチビちゃん。どうか無事に生き延びて欲しい。

さて、我が家のシジュウカラの育児観察もこれでおしまいだ。約1ヶ月半の間、ハラハラする瞬間や悲しいこともあったけれど、シーちゃん夫婦の子育ての一部始終を見せてもらって、とても楽しかった。ヒナの成長のスピードにも驚いたが、なによりも感動したのはシーちゃんのノンストップの献身ぶりだった。私にも育児経験があるから、「ふふふ。鳥の育児も人間の育児も変わらないね」と共感するシーンも多々あったけど、あんなにたくさんの子どもを同時に育てるなんて、私にはとても無理だ。かなわない。シーちゃん、あなたは本当に立派な母親です。

シーちゃんのダンナも褒めてやらなければ。最初はちょっと頼りなそうに見えたけど、子どもが生まれてからは奮闘していた。最後まで名前もつけずに悪かったね。

空になった巣箱は掃除して、またもとの場所に取り付けておいた。また来てね、新しい命を育に。

ヒナたちは、だんだんシジュウカラらしい姿になって来た。巣立ちの日が近いのかもしれない。その日に備え、巣箱の出入り口を観察するための第二カメラを設置した。

第一カメラは残念ながらピントが合っていなくて画像が不鮮明になってしまった。でも、第二カメラの映像はばっちり。これならうまく巣立ちの場面を捉えることができそうだ。

これでこちらの準備は整った。あとはヒナたち自身の準備ができるまで待つのみである。しかし、このタイミングで悲しい事実に気づいてしまう。シーちゃんが産んだ卵は全部9つあったが、何度ヒナの数を数えても8羽しかいない。動きが激しいので、9羽目は他のヒナたちに隠れて見えないだけでありますようにと祈っていたのだが、そうではないことが判明してしまった。

巣の底に卵が1つ残っているのを発見。そうか、、、。最後の卵は孵らなかったんだね。9羽のヒナが飛び立つところを見たかったのに、残念。でも、8羽も元気に育っているのだから、比較的うまくいった方なのかもしれない。

5月17日。最初のヒナが孵ってから2週間。

大きくなったヒナ達は巣の窪みにはもう収まらない。シーちゃんが羽を広げて一生懸命、全員を覆うのだが、子どもたちは動きが激しくてすぐにはみ出してしまう。

何度も体勢を変えてモゾモゾする我が子らを覆っても覆っても、またすぐにはみ出す。疲れ切って、こっくりこっくりするシーちゃん。

しばらくしてモニターを覗き込んだら、一番大きい子はすっかり窪みの外に出てしまっていた。まるで、子どもがなかなか寝つかないので母親の方が寝落ちしてしまい、ハッと気づいたら子どもはお布団から出て遊んでいた、、、という図のようで、思わず笑ってしまった。人間の子どもの寝かしつけも、鳥の子どもの寝かしつけも、あまり変わりないのね。いやはやお疲れ様です。

それにしても、大きな子はシーちゃんともうほとんどサイズが変わらない。こうなるともう巣箱の中で添い寝は難しいね。

5月18日。ヒナたちの様子に明らかな変化が見られた。

外の様子に聞き耳を立てている。お母さんと食べ物だけでなく、外界を意識するようになったのだ。

声も急に大きくなったし、羽ばたくような仕草をしたり、羽をつくろったり、いよいよ巣立ちか!?

8羽のヒナたちは随分大きさが違う。巨体の子もいれば、その半分くらいしかなさそうな子もいる。みんな同時に巣立てるのだろうか。

前回から1週間が経った。ヒナたちはすくすくと成長している。

5/7の巣の様子

ひっきりなしにお腹を空かせ、食べ物をもらう赤ちゃんたち。夜はシーちゃんが彼らを覆うように巣に座って寝るが、ヒナたちは寝相が悪い。下からグイグイと押し上げられて、寝ているシーちゃんの体がまるで船のように上下する。昼間はずっと赤ちゃんの世話に追われ、夜は夜で安眠できないのだから大変だなあ。自分の育児時代を思い出してしまう、、、。

5/10の巣の様子

生後6日目のヒナは頭部を中心にうっすらと黒ずんでいる。羽毛が生えて来たんだね。でも、実は悲しいことに、ヒナたちの数をいつ数えても8羽しかいない。卵は9つだったのに。下に隠れているのではないかと何度も目を凝らすが、一度に9羽を確認できたことがない。もしかしたら、最後まで孵らなかった卵はダメになってしまったのかもしれない、、、。そうだったらとても残念だ。でも、8羽は順調に大きくなっている。

5/12の巣の様子

子どもたちの成長に合わせて、シーちゃんは巣の窪み周りの毛や羽を内側に向かって引っ張り、子どもたちが冷たい空気に晒されないようにしていた。まるで、夜中に子どもにそっと布団をかけてやる人間の親のようで、見ていてほろりとする。しかし、生後9日目ともなると、子どもたちはお母さんのお腹の下にはもう治らず、窪みからすっかりはみ出してしまうのだった。

おや?左の子はもう羽ができている!それに、みんなクチバシが尖って来たね。頭はシジュウカラらしく、すっかり黒くなった。

5/14日。面白い場面に遭遇。

シーちゃんが赤ちゃんのお尻をきれいにしている。そういえば、巣箱の中がフンだらけになったらどうするのだろうと思っていたのだが、どうやら排泄物はこのようにヒナのお尻から直接取って巣箱の外に出しているようだ。

それにしてもグングン大きくなる。立ち上がらんばかりの勢いで食べ物を求めている。特に右下の子のすごいこと!首を長くして待つとはこのことだ。

いよいよ卵からヒナが孵り始めた。5月4日に孵ったのは3羽だけだが、ついにシーちゃんのダンナも巣箱に姿を現し、夫婦でてんてこ舞いである。

さて、翌日の5月5日。朝5:30頃に巣箱を除いたら、シーちゃんはまだ眠っていたが、周辺に割れた卵の殻が散乱していた。

ということは、夜中にまたヒナが孵った?

私が朝の散歩に出かけて家に戻ったら、巣箱にシーちゃんの姿はなかった。ヒナの数が増えている!何羽孵ったのかな?少なくとも6羽いるのが確認できたけど、正確な数はわからない。それにしても、真っ赤っかだね。まだ、鳥には見えない。そういえば、先ほどあった卵の殻が見当たらないが、どこにいったのだろう?

ダンナもせっせと餌を運んで来てはシーちゃんに渡している。微笑ましいなあ。

おや、シーちゃんが卵の殻をクチバシにくわえているぞ。また1羽、孵ったようだ。見ていると、シーちゃんは卵の殻を食べてしまった。なるほど、そうだったのか〜。

ヒナの数が増えるほど、親は忙しくなる。この日、シーちゃん夫婦は夜の8時過ぎまで対応に追われていた。

5月6日。

あれ、赤ちゃんたち、もう大きくなった?お目目クリクリ。今日はもう卵は見当たらないが、9羽全て孵ったのだろうか。動きが激しいので、何羽いるのかうまく数えられない。

この日は用があって出かけていたので、昼間は観察ができなかった。夕方、帰って来てすぐに巣箱を覗いたら、ちょうどこんな場面に出くわして、思わず笑ってしまった。

バーン!とお母さんが帰って来た音がするなり、ヒナたちのお口がパカッ!何度見ても笑ってしまう。元気なのは良いことです。

卵が孵った後も、シーちゃんは夜はヒナたちを覆う体勢で眠る。まだ羽毛も生えていない子達、体が冷えてしまったら大変だものね。子育てって、24時間、ノンストップだね。

4月22日の朝、9つの卵を無事産み終わったシジュウカラのシーちゃん。抱卵体勢に入った。抱卵日数が平均12〜14日間ということは、最初のヒナが孵るのは5月の頭ということになる。じっと卵を温め続けなければならないシーちゃんは大変だが、赤ちゃんが産まれたら、その瞬間から異次元の忙しさになるから、せめてそれまではのんびりして体力を維持して欲しい。

抱卵期に突入したらシーちゃんのダンナがお食事ケータリングサービスをするのだろうと思っていたのだけれど、ダンナは一向に食べ物を運んで来る様子がなく、シーちゃんは度々自ら巣箱を出て行っている。もしかしたら、私が見えないところで妻を助けているのかもしれないけど、どうも不安だ。まさか、ヒナが孵ったらシーちゃんのワンオペ育児になってしまうのではあるまいね?

抱卵中、ときどき巣の窪みに頭をグイグイ押し入れる動作をしていた。卵が満遍なく温まるように回転させていたのだろうか。

シーちゃんの抱卵を見守っている間にも、引き続きいろいろなハプニングがあった。あるとき、窓から巣箱の方をぼんやりと眺めていたら、ちょうど巣箱にシーちゃんが入ろうとしているのが見えた。ところが、頭を穴に入れたものの、お腹がつっかえてなかなか中に入れ図、尾をバタバタさせてもがいているのだ。おかしいな?なぜスムーズに入れないのだろう?もしや?と思ってモニターを見ると、ちょうど鳥が巣箱に入った瞬間だったが、またもや違う鳥!シジュウカラよりもひと回りサイズの大きな鳥が無理やり巣箱に入って来たのだ。前にも別の鳥に侵入されたが、今回はそれとは違う種類の鳥だった。(詳しくは以下の記事に書きました)

そうかと思えば、2日連続でどこからともなくよその猫がやって来て、巣箱のある木に登ろうとするのを目撃して大焦り。夫が即席で木にワイヤーフェンスの切れ端を巻きつけ、猫ガードにした。野生動物の繁殖は危険がいっぱいで本当に大変だ。

さて、そうこうしているうちに10日ほど過ぎた。そろそろかな。

5月4日。朝起きて、いつものように巣箱をチェックする。画面を見た瞬間、「キャーッ!」

うま、産まれてる〜〜〜〜〜!ついに!!

ハート型の小さなお口がパックリと上を向いているではないか。下の方にもヒナがいるようだ。全部で3羽孵った?私の叫び声を聞いて、夫と娘もドタバタとキッチンに降りて来た。産まれたてのヒナを見て、みんなで歓声を上げる。いやー、今日は良い日。シーちゃん、おめでとう!

早速お腹を空かせた赤ちゃんにシーちゃんは餌を与えなければならない。でも、まだ残りの卵を温める作業もあるから、巣箱を出たり入ったりの大忙しになった。ああ、可哀想に、やっぱりワンオペなの?

と思ったら、突然、シーちゃんダンナが餌をくわえて巣箱に飛び込んで来た。おお、ダンナ、やっぱり父親の自覚はちゃんとあったんだね。疑ってごめん!

さあ、これからますます巣箱の観察が楽しくなるよ。どうか、残りの卵も全部無事に孵化しますように。

4月9日から1週間かけて巣作りをし、14日の朝からは毎朝1つづつ(なぜか初日のみ2つ)、順調に卵を産み続けて来たシジュウカラのシーちゃん。22日の朝に卵は全部で9つになった!

卵を産み続けながらも、日中は動物の毛などをせっせと追加で運び入れ、巣を整えていた。

卵を置いた部分の周囲にグイグイグイ〜と頭を押し込んで丸い窪みを作っている。

これまでのシーちゃんは、朝、卵を産み落とすとすぐに巣箱から出て行き、何度か巣材を持って戻って来る以外はどこかへ行っていて、夕方に巣箱に戻りそのままバタンキューと眠るというパターンだった。巣作り作業をする以外の時間はたくさん食べてエネルギーを蓄えていたのかもしれない。ところが、昨日はちょっと違った。頻繁に巣箱に戻って来ては座ってしばらく過ごす。そしてまた出て行くというのを繰り返している。

もしかして、抱卵モードに突入か?

と、判断を早まってもいけない。明日の朝、卵が増えているかどうかでわかることだろうと、確認するのを楽しみに私も寝た。

そして今朝(4/23)。朝8時半を回っても、普段ならとっくに出かけているシーちゃんはまだ巣に座っている。ってことは、ってことは?

ふとシーちゃんが動いた隙に卵の数を確認すると、前日と変わらない9個だった。つまり、卵は全部産み終わったのだろう。いよいよ抱卵期だ。シジュウカラの抱卵日数は12〜14日だそうなので、これからシーちゃんも約2週間、コロナで外出制限の私たち同様、#StayAtHomeなのである。でも、あんな狭いところに一羽ぼっちで2週間も退屈なのではないかと余計な心配をしてしまう。

見ていると実際、シーちゃんは退屈そうだ。

いやー、ほんとヒマそう。Zoomミーティングでもどう?って誘いたいけど、私からはシーちゃんが見えるけど、シーちゃんからこっちは見えないんだもんね、残念。

と思ったら、なんと、

シーちゃん、出てっちゃった。ノンストップで抱卵するんじゃなかったの?

シーちゃんダンナは何をやってるんですかね?シーちゃんの抱卵中はダンナがお食事ケータリングサービスをやるものだと思ってたのに、今のところ一度も現れないよ!ちょっと先行きが心配だ。

天気のせい何か、昨夜から巣箱に取り付けたカメラの接続が不良で、モニターに何も映らなくなっていた。夜11時頃になってようやく映像が映し出され、シーちゃんが無事、巣に戻って寝ていることが確認でき、ほっとして私も寝た。

今朝、シーちゃんはいつものように6時半に目を覚まし、ちょっとの間モゾモゾしてから巣箱を出ていったが、卵を覆って行ったので新しい卵を産んだかどうかはわからない。でも、毎朝1個づつ産むとしたら今日は5つになっていることだろう。

その後、再びカメラの不具合で映像は映ったり消えたりを繰り返していた。今日はうまく観察できそうもないなと思い、あまり真剣に見ていなかったのだが、午後、本を読んでいたら、テーブルの上のモニター画面の色が変わった。シーちゃんが巣箱に出入りする際、巣箱の穴を塞ぐので、一瞬画面が暗くなるのだ。「あ、戻って来たな」と画面に目をやった。

エッ?

今のは何?鳥が入って来て巣の中をうろついたと思ったらすぐに出て行ったのだが、何かがおかしい。

今のはシーちゃんではない。

一瞬の出来事だったので、スクリーンショットを取り損ねてしまった。でも、頭の丸いシーちゃんとは別の、もっとシュッとした体型でモノトーンの羽をした鳥を見たような気がする。いや、まさか。たぶん気のせいだよね?

そう思っていたら、数分後に再び鳥が入って来て、3秒ほどいてまた出て行った。間違いない、あれは別の鳥だ。どうしよう。シーちゃんに知らせなきゃ!でも、どうやって?

オロオロしていたら、シーちゃんが巣箱に戻って来た。

よ、よかった。と思ったのも束の間、シーちゃんの様子がおかしい。しきりに上を見ながらソワソワしている。背伸びして巣穴から外を覗くような仕草をしたり、外からの音に耳を澄ましている。モニター越しに巣箱の外から鳥の鳴き声が聞こえて来るが、シジュウカラの鳴き声とは違う。もしかして、さっき侵入して来た鳥はまだ近くにいるのでは?

これはなんとかしなくては!

急いで庭に出ると、いたいた!巣箱付近の枝に知らない鳥が止まって餌箱を狙っている。

餌箱に侵入したのはこの鳥だ!

「すみませ〜ん!その巣箱、もう貸してるんで!」と木の下から叫んだら、一瞬飛び立ったが、またすぐに戻って来た。近くの枝にはもう1羽、そっくりな鳥がいる。どうやらツガイのようだ。シロエリヒタキ かな?彼らも巣作りの場所を探して切羽詰まっているのだろう。

あたりを見回したら、かなり上の方の枝にシーちゃんのダンナがいて、遠くから文句を言っている。

シーちゃんのダンナ

縄張りを見張っていたダンナが他の鳥が侵入したことに気づいてシーちゃんに連絡したのかもしれない。でも、体を張って敵と戦う気はないようだ。私が何度かわざと大きな物音を立てて侵入者夫婦を追い払ったが、なかなかしぶとい。そのうちシーちゃん自らが巣箱から出て来て、そのタイミングで侵入者夫婦はその場を去った。

私はドキドキしっぱなし。邪魔者がいなくなってくれてよかったけど、シーちゃんのダンナはちょっとだらしがないんじゃ?ふっと一息ついて、モニターを見る。とりあえず、巣は大丈夫そうだ。そして機を見上げると、どこへ行ったのか、シーちゃんもダンナも姿が見えなくなっていた。

あの鳥夫婦、また巣箱を乗っ取りに来るだろうか?もう2度と来ないといいなあ。っていうか、うちの庭にはあと2つ、巣箱を設置してあるんだよね。そのうちのどちらか、好きな方を選んでご入居頂ければと思うのだけど、オークの木に取り付けた巣箱はロケーションが良いのか、希望者が集中してしてしまうようだ。とにかく、私としてはシーちゃんにオークの木の餌箱で安心して卵を産んでヒナを育ててもらいたい。モニタリングを強化せねば。

今日はハラハラさせられる日だったが、いつものようにシーちゃんは7時半に帰って来た。ああ、よかった、よかった。ぐっすり寝て、明日も元気に卵を産むんだよ。見守ってるからね。

観察記録その2を書いた4月14日(観察開始から6日目)の夜9時頃、シーちゃんが巣箱に姿を見せた。それまで巣作り作業は主に午前中に集中していて、夕方5時以降に巣箱に来ることはなかったので、あれっ?と驚いた。

こんな時間に何をするんだろう?と思ったら、シーちゃんは自分の作った巣の中に突っ伏してすぐに寝てしまった。帰宅してベットに直行、バタンキュー、という感じ。膨らませた背中の羽が掛け布団のよう。これからは巣箱に寝泊まりするのだろうか。ということは巣はもう完成?

翌朝、起きて画面を開けると、シーちゃんはまだ寝ていた。「鳥=早起き」のイメージだけど、意外と遅くまで寝ているんだなあ〜なんて思って眺めていたら、目を覚ましたシーちゃんがモゾモゾと動いて、その数秒後に巣穴から外へ出ていった。次の瞬間、私の目に入ったものは、、、

卵が2つ!

わおっ。もう卵を産んだ!すごい。

感動しつつしばらく卵を鑑賞。あれ、でもシーちゃんはどこへ行ったんだ?朝ごはんを食べに行った?なかなか巣に戻って来ない。おーい、せっかく産んだ卵、温めなくていいのかーい?

そのうち戻って来るだろうと何度も画面を確認するのだが、いつ見てもそこにシーちゃんの姿はない。巣の様子も変化していないので、朝、出て行ったきり、一度も戻って来ていない模様。卵、このままで大丈夫なの〜?心配になって調べたところ、シジュウカラは卵を全部産み終わってから抱卵することがわかった。ああ、よかった。

夜7時半。シーちゃんはようやく巣に戻って来たが、またもや瞬時に眠りに落ちた様子である。

翌朝(巣作りから7日目)。この日も私の方がずっと先に目が覚めた。なにか違う気がするけど、シーちゃんは妊婦だからたくさん寝る必要があるのかもしれない。そう思って納得することにする。

しばらく観察していたらようやく目を覚まして巣箱から出て行ったが、この日は卵を覆って出て行ったので、新しい卵を産んだかどうかはわからない。この日はシーちゃんは忙しく、何度も新しい羽や毛を運んで来て、巣を整えていた。巣が完成してから卵を産むものとなんとなく思っていたけれど、産みながら調整していくらしいな。夜は前日と同じ7時半に帰宅、そしてすぐに就寝。

今朝は巣作りから9日目。やはり6時半頃まで寝ていて、急にモゾモゾッと動いて巣から出て行った。

卵が4つに増えてる!

フワフワした材料がドーナツ状に整えられ、いかにも鳥の巣という感じになって来たね。シジュウカラは毎朝1つづつ卵を産むと読んだが、初日は2つだった。その後、昨日1つ、今朝1つ産んだのかな。だとしたら順調だね。全部でいくつ産むかなあ。

また卵を剥き出しのまま放置するのかと思ったら、今日は一旦戻って来て卵を覆って行った。ホッ。

前回の記事では、赤外線カメラを入れた鳥の巣箱を庭の木に取り付けたら、早速シジュウカラのメス(シーちゃん)が使い始めてくれたことについて書いた。その話の続き。

巣箱の中の様子はGreen BackYard社の巣箱用カメラ、Wireless Bird Box Cameraのスマホアプリ、iCSeeで24時間観察できる。PC用ソフトウェアもあり、大きい画面でモニタリングすることも可能だ。鳥の巣作りを真上から観察するなんて、初めての経験。もう、気になって仕方なく、初日は画面開けっ放しでしょっちゅう見てしまった。

シーちゃんはコケや枯葉、細い柔らかい枝などを巣箱の中に運び込んでいるが、テキトウに投げ入れているのではなく、適切な位置に配置しているようである。長い枝をクチバシに加えて左右にシュバッ、シュバッと振り、箱の隅に沿うように器用に回して置いているのがすごい。

羽を広げて頭を材料の下に潜らせるようにグイグイグイと押して、枠を作っている。シーちゃんは巣作り何年目なのだろうか。手慣れた様子である(手はないけど)。

実際の動きは以下のような感じ。(PC上で再生したものをスマホで撮ってYouTubeに上げたものなのでクオリティが悪くてすみません)

巣作り2日目。朝8時くらいから巣作りの続きが始まった。

後に卵を抱えて座ることになる真ん中の部分はちゃんと窪んでいる。作業をするのは午前中が多く、シーちゃんは午後にはあまり巣箱に姿を見せない。

4日目。

丸3日かけて土台の部分は大体出来上がったようで、4日目からは綿や羽などフワフワした材料が運び込まれた。うちの庭にはこのような素材はないんだけど、どこから運んで来ているんだろう。巣作りの場所を選ぶときには、必要な材料が周辺にあるかどうかもチェックしてから決めているんだろうね。

ふわふわ材料を取りに行って戻って来たシーちゃん

ちなみに、巣箱を出入りするところをカメラで撮るのは結構難しい。近くの枝にシーちゃんの夫が止まって見張っていることがあり、巣の方に近づくとチチチチ!と大声を出すから。

5日目。

6日目。

だんだん巣らしくなって来た。出産ももう時期だろうか。待ち遠しいなあ。