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ハルバーシュタットで訪れた3つ目のスポットは、旧市街にあるSchraube-Museum Wohnkultur Jahrtausendwendeだ。Schraubeというのは「ネジ」のこと。でも、この博物館はネジの博物館ではない。ハルバーシュタットの裕福な洗濯屋兼染物屋の娘に生まれたマルガレーテ・シュラウべ(Margarete Schraube)さんの家が家財道具ごと博物館になっている。博物館の中にはシュラウベさんの両親がそこで暮らしていた1900年頃の様子が再現されているという。

博物館は通りに直接面していなくて、この建物の中庭の奥にある。

この建物自体がすでにいい感じ

中庭

大きな木の向こう、右手の赤煉瓦の建物が博物館だ。この中庭はカフェのテラス席になっていて、とても素敵。座ってお茶を飲みたくなったけれど、それは後からにしてまずは展示、展示。

マルガレーテ・シュラウべさんは1980年までこの建物に住んでいたが、お子さんがいなかったため、両親から引き継いだ大切な家財道具をハルバーシュタットに寄付したという。博物館の展示物は全てがシュラウべ家のものだそう。では、中を見てみよう。

マルガレーテ・シュラウべさん。猫がお好きだった様子

寝室

洗面台。洗面器や水瓶、石鹸入れなどが素敵だなあ

おまる椅子

こじんまりした居間

見事な装飾を施したタイルストーブ

ダイニングキッチン

廊下にはいろんな小物が展示されているが、面白かったのはこれらのカード。スープの素に付いていたおまけのカードだそうだ。日本でもお菓子のおまけのカードを集めるのが子どもの間で人気だったりするが、1900年頃のドイツでも似たようなことをしていたようだ。

日本のカードも

応接間

立派なカップボード

屋根裏にはベビー用品が展示されている

洗礼用ドレス

この博物館には詳しい説明やオーディオガイドなどはないけれど、一つ一つの部屋を見るだけでも楽しく、とても気に入った。

そして、展示を見た後は博物館のカフェで休憩!

すごく気に入ったのは、テラス席に座ると、カフェの女主人が注文したものをこんなバスケットに入れてカフェ入り口の台に置いてくれること。手作りケーキ(カスタードとグレープフルーツのケーキで、スポンジがふわふわだった)もすごく美味しかった。

マニアックというわけではないけど、博物館の中もカフェも素敵で思わぬ掘り出し物に満足。

今回でハルバーシュタット編はおしまいです。