ジュラ紀の化石を見にアイヒシュテットへ行ったなら、ジュラ博物館だけを見て帰って来ては行けない。アイヒシュテットにはもう一つ、有名な博物館がある。それはベルガー博物館(Museum Bergér)だ。1968年に化石コレクターであるベルガー氏とその家族によって設立された。民間の情熱から生まれた化石博物館で、こちらもとても見応えがある。

町の外れの丘の上にあって、建物の外観は地味。でも、中はこの通り、所狭しと標本が並んでいる。

このときは私たちしか訪問者がおらず、オーナーの方が丁寧に展示を説明してくれた。

小さい標本から大型標本まである中で、特に面白いと思った標本はこれ。

魚を飲み込む魚。

食事中に死んでしまったとは。幸せだったのか不幸だったのか、よくわからないけど、すごい瞬間が保存されたものだ。

これは一体どういう状況?魚の頭を太い針のようなものが貫通しているが、、、。

その横にあった説明イラストによると、捕食者に食べられそうになったべレムナイト(古代のイカのような生き物)が、逃れようと墨を出し、触腕を閉じて後ろ向きにダッシュしたところ、たまたま後ろにいた魚を串刺しにしてしまった、というのだ。本当なの〜〜?

もちろん、1億5000万年前に何が起きたのかを100%の確実性を持って語ることは誰にもできない。化石に刻まれた物証を手がかりに、もっとも合理的な推測をするしかない。本当にそうだったのかどうかは、化石になった生き物のみぞ知る。でも、きっとそこが古生物学のワクワクするところなんだろうなあ。

「これは、何がどうなったんですか?なにやら複雑に見えますが」

「これは、捕食者に襲われて死んだ魚の残骸があって、そこに翼竜が飛んで来て、魚に喰らい付いて、その場で死んだようです」

魚が腐っていた?もし、そうだとして、その場で即死する?ジュラ紀の生物世界に対する知識が乏しいので、いろいろ疑問が湧いてくるけれど、ひとまずここはその説明で収めておこう。いつか、どこかでまた似たような標本を目にすることがあるかもしれない。

これは、死んだアンモナイトの上に形成された牡蠣のコロニーだそう。

自分が気になった標本の画像ばかり載せているけれど、展示されている化石は質的にも量的にも価値が高くて、当然ながら大学や公的研究機関と連携しているそうだ。

さて、アイヒシュテットで2つの博物館を見た後は、やっぱり自分で化石を探してみたい。それについては次の記事で。