インド洋のセイシェルへ行って来た。

いつもと少し違った旅の仕方をしてみたくて、初めてヨットでの旅を試してみた。首都ヴィクトリアのあるマエ島のマリナから10日間かけてインナーアイランドと呼ばれる島々を回るクルーズである。

 

これまでの旅行で、滞在地から近隣の島へ日帰りのボートツアーに参加したことは何度もあったけれど、10日間船に乗りっぱなしというのは初めてで、いくつか不安材料があった。個人旅行が好きなので、いつもはレンタカーを借りたりして自分で計画したルートを回る。でも、ヨットは自分で操縦できないので、クルージングの会社が提供するクルーズに申し込むことになる。つまり、受け身の旅行ということになるが、そこのところどうかなあ?と。

不安材料の2つ目は、少人数とはいえ、知らない人たちとずっと一緒に過ごすことになるので精神的に疲れないかな、ということ。

3つ目は、夜もヨットで寝るので、船酔いしないかどうか。これについては事前の下調べでカタマランヨットというタイプのヨットなら安定していて揺れが少ないこと、また、セイシェルの海は11月頃がもっとも穏やかであることがわかったので、11月中のカタマランクルーズに的を絞って予約した。

結論から言うと、新しい体験で何から何まで新鮮だったし、クルーズの内容もとても充実していた。私はまったく船酔いせずに済み、やや気分が悪くなった夫も持参した酔い止めの薬が効いて問題なく楽しめた。

今回乗ったカタマランヨットはEleuthera 60というヨットで(注: サムネイルのヨットは私たちが乗ったものとは違います)、クルージングメンバーは客8名とクルー2名(スキッパー+コック)の合計10名。クルーは英語、フランス語、クレオール語が話せる。

マエー島、エデンアイランドのマリナから出発

 

回った島は以下の10島。

  • マエー島 Mahé
  • シルエット島 Silhouette
  • プララン島 Praslin
  • キュリーズ島 Curieuse
  • ココ島   Cocos
  • サン•ピエール島  St. Pierre
  • クザン島  Cousin
  • グラン・スール島  Grand Sœur
  • ラ・ディーグ島  La Digue
  • サンタンヌ島   Ste. Anne

島を回るといっても島で過ごす時間は限定的で、基本的にはずっと洋上にいる。船でごはんを食べ、シュノーケルスポットでシュノーケルをしたりビーチで泳いだりしながら移動する。ときどき島に上陸して数時間を陸で過ごすが、日が暮れる前に島の近くにアンカリングしたヨットに戻って寝るというパターンだ。これがなかなか面白い体験で、ヨットというのは水上キャンピングカーみたいなものだなと感じた。

島に上陸する際には、クルーにゴムボートでヨットと岸の間を送り迎えしてもらう

 

次からの記事に、セイシェルの地形、遭遇した海の生き物、セイシェルの自然保護区や野鳥、海釣りとクルージングの食事、セイシェルの歴史などについてまとめていきます。