久しぶりに観光マップを作った。
今回は「オスタルギー関連スポットマップ」。オスタルギーとはなんぞや。ドイツはご存知の通り、1989年まで西ドイツと東ドイツに分かれていた。ベルリンの壁が崩壊し、ドイツが再統一されてからもう30年近くになる。旧東ドイツ(DDR)に生まれ育った人たちの中にはDDR時代の生活文化を懐かしく思い出す人が少なくないようだ。「オスタルギー(Ostalgie)」とは東を表すOstとノスタルジー(nostalgy)とを合わせた造語である。
チープなDDR製品には素朴さや独特の味わいがあり、旧東ドイツ育ちでない人たちの中にもファンがいる。また、DDRの生活文化に触れることが冷戦の時代について知るきっかけになることもある。そこで、オスタルジーを感じられるスポットをまとめてみた。
東ドイツにはDDR時代の生活文化や社会文化について展示をしている博物館が数多くある。
観光客にとって最もメジャーなのはベルリンにある「DDR Museum」や「Museum in der Kulturbrauerei」でどちらも興味深いが、個人的オススメはアイゼンヒュッテンシュタット(Eisenhüttenstadt)の「Dokumentationszentrum Alltagskultur der DDR」。
DDR製の乗り物博物館もたくさんある。国民車トラバントの博物館はもちろん、DDR製の二輪車や電車、作業用車両もレトロなデザインで、眺めるだけでも楽しい。
関連動画を見つけたので貼っておこう。
DDR時代を彷彿とさせるカフェやレストラン、ホテル、映画館もいくつかある。(全ては網羅していないと思うので、登録したスポット以外のものをご存知の方は「こんな場所あるよ」と教えて頂けたら嬉しいです。追加します。)
このブログではショッピング情報は敢えてシェアしていないけれど、今回は例外的にDDRグッズの買えるショップも登録した。その他、東ドイツには街並みにDDRの雰囲気が今なお濃厚に残っている場所がある。
上でも紹介したアイゼンヒュッテンシュタットの他、
マクデブルク(Magdeburg)の中心部や
ホイエルスヴェルダ(Hoyerswerda)の駅前、東ベルリンのカール・マルクス通りなど。
今回登録したものの他に、東ドイツにはDDR時代の政治犯の取り調べ所の建物を資料館にした場所や東西ドイツの国境検問所ミュージアムなど、DDR時代の政治状況や冷戦について深く学ぶことのできるスポットも非常に多くある。とても興味深いがそれらはオスタルギーとは切り口が違うので、今回のマップは生活文化を軸に関連スポットを集めた。
結構見てきたつもりだけれど、マップを作ることでまだまだ見たい場所がたくさんあることがわかった。これから少しづつ訪れたい。