お知らせです。

このたび、ベルリンを拠点に長年活躍されて来たライターの久保田由希さんと一緒に自費出版で「ベルリン・ブランデンブルク探検隊シリーズ 給水塔」を出版しました!

町歩きが趣味の久保田さん、ブランデンブルク州内をあてもなくうろつくのが大好きな私。似たようなことが好きだよねと、二人で探検隊を結成しました。ベルリンの周辺に広がるブランデンブルク州は観光地としてはほとんど知られていません。その未知のブランデンブルク州を歩き、面白いもの、素敵なものを見つけたら写真を撮ってお互いに見せ合う。ときどき一緒に知らない町へ行ってみる。楽しいので、「#ブランデンブルク探検隊 」とタグをつけてTwitterで発信し始めました。最初は面白半分だったのですが、いざ名前をつけたら結構真剣に。

「ベルリンとブランデンブルクの給水塔をテーマにした本を作ろう!」

気づいたらどちらからともなく言い出し、私達の本づくりプロジェクトは走り出していました。

でも、なぜそもそも「給水塔」なの、って?

ご興味のある方は、以下の記事をお読みください。

半年ほどかけて作業し、ついに出来上がりました。

A5版、オールカラー全48ページ。久保田さんがベルリンを、私がブランデンブルク州を担当し、両州合わせて85基の選りすぐりの給水塔を紹介しています。掲載写真はすべて、自分達で撮影しました。文章も分担して書いています。それを、デザイナーの守屋亜衣(@ai_moliya)さんが素敵な本に仕上げてくださいました。表紙の写真は久保田さんのお気に入りの給水塔の一つ、ベルリン・マリーエンドルフ地区の給水塔。

裏表紙にはブランデンブルク州の3つの給水塔(ベーリッツ、ニーダーレーメ、プレムニッツ)。

本を作ると決めた当初は、給水塔の写真をひたすらたくさん撮影してカタログのように並べるつもりでした。給水塔って見た目が素敵だよね、というのがそもそも始まりだったから。でも、給水塔巡りをしているうちに、私たちの中で何かが変化していきました。給水塔は見た目の魅力だけでなく、それらが建てられた背景もとても面白いのです。なぜそこに給水塔が建てられたのか。それはいつ建てられ、それから現在に至るまでの間、誰にどのように使われて来たのか。給水塔を通してベルリンそしてブランデンブルク州各地の過去が見えて来ます。給水塔というものに着目しなければずっと知らないままだったかもしれないベルリンとブランデンブルクの面白さ。それを伝えたいと思いました。

だから、この本は写真で様々な形状の給水塔を紹介しながら、それらの背景についても説明しています。

目次と掲載給水塔マップ

本書を手に取ってくださった方が実際に掲載給水塔を見に行くことができるよう、所在地情報も記載しています。首都ベルリンには数多くの給水塔があるので、ベルリンにお住いの方、または旅行で来られる方に一味違う町歩きのヒントを提供する一冊に仕上がったのではないかと思います。ブランデンブルク州はかなり広く、実際に見て回るのは難しいかもしれませんが、日本語の情報が極めて少ないブランデンブルク州とはどんなところなのか、想像を巡らせ、足を運ぶきっかけにして頂ければ幸いです。

すごくニッチでマニアックな内容ですが、Twitterで事前告知したところ、多くの方にご予約を頂きました。ありがとうございます!!ドイツ及び欧州在住の注文者の方々には発送を開始しています。日本にお住いの方はもうしばらくお待ちください。

ご購入希望の方には価格10ユーロ(日本円価格は1200円の予定)+ 送料実費でお送りいたします。Twitterのメッセンジャーから私(@ChikaCaputh)または久保田さん(@kubomaga)までご連絡ください。もしくはこの記事のコメント欄をご利用ください。(自費出版のため完全限定部数で印刷していますので、在庫がなくなり次第、販売を終了致します。あらかじめご了承ください)

さて、このようにして出来上がった「ベルリン・ブランデンブルク探検隊シリーズ 給水塔」ですが、完成と同時に久保田さんは長年住んだベルリンを離れ、日本へ本帰国されました。ベルリンを拠点に数多くの素敵な本や記事を執筆されて来た久保田さんがベルリンを離れることを残念に思われる人がたくさんいるでしょう。私ももちろん、その一人です。でも、久保田さんが日本に拠点を移されても、探検隊は解散ではありません。ベルリンやブランデンブルクと久保田さんの縁が切れるわけではなく、またちょくちょく戻って来てくださるそうです。

ですから、私たちの「ベルリン・ブランデンブルク探検隊シリーズ」は続きます。今後、いろいろなテーマで展開していく予定です。