地質学アドベントカレンダー 2024年度は化石バージョン
クリスマスも終わり、2024年も残りわずかとなった。
日本ではクリスマスというと12月24日のクリスマスイブのみを指すが、私が住んでいるドイツではクリスマスは年間最大の行事で、「アドベント」と呼ばれるクリスマス前の時期を含めると、延々4週間以上にも及ぶのである。
もういくつ寝ると〜クリスマス〜と、キリストの降誕を待ち望むアドベントにつきものなのがアドベンツカレンダー。12月1日から毎日一つづつ小窓を開けていく。24の窓を全部開け終わったら、いよいよクリスマスイブだ。アドベントカレンダーの風習が生まれた頃は、窓を開けてその中に描かれた宗教画を眺めて楽しんでいたらしいが、いつからか、ちょっとしたプレゼントが出て来ることが一般的になった。
アドベントカレンダーがすっかり商業化した現代では、中にチョコレートが入ったカレンダーが最もポピュラーだけれど、それ以外にも、いろんなフレーバーのお茶を楽しめるカレンダー、使い切りサイズのコスメが入ったコスメカレンダー、毎日違う種類のビールが飲めるビールカレンダーなど、いろんなものがある。
我が家で数年前から買っているのは、鉱物採集の道具や鉱物・化石標本などを販売しているKrantz社が出しているGeologischer…
ノルウェーの英雄フリチョフ・ナンセン オスロのフラム号博物館で辿る北極探検の軌跡
フリチョフ・ナンセン (Fridtjof Wedel-Jarlsberg Nansen)の名前を知ったのは15年ほど前になる。当時中学生だった息子が親しくなったクラスメートの名前が「フリチョフ」だったのだ。…
ヨトゥンハイメン国立公園で北欧最高峰ガルフピッゲン (Galdhøpiggen)に登る
ノルウェー旅行記の第二弾は、ヨトゥンハイメン国立公園(Jotunheimen National Park)での山登りについて。
ヨトゥンハイメン国立公園は首都オスロから北西に300kmほど移動したところ…
ノルウェー、ドブレフエル国立公園でジャコウウシ・サファリ
ヨーロッパに住むようになって、34年。ヨーロッパはかなり回っているけれど、未踏の地はまだまだある。今回、初めてノルウェーに行って来た。
せっかく夏のノルウェーへ行くなら、オスロだけでなく自然を楽しみたい。しかし、ノルウェーは広い。いったいどこから手をつけたら良いものか。考えていたら、ノルウェー育ちの若い女性がいくつか提案をしてくれた。そのうちのひとつがドブレフエル国立公園(Dovrefjell-Sunndalsfjella-Nationalpark)だ。ノルウェーに数ある国立公園の中で彼女が特にこの公園を勧めてくれたのは、「野生のジャコウウシを見ることができるから」だという。
ジャコウウシと聞いて、飛びついた。実は、半年ほど前から探検家の角幡唯介氏のグリーンランド探検の本にどハマりしている私。角幡さんの本の中で幾度となく登場するジャコウウシに興味を抱くようになっていたのだ。ノルウェーにもジャコウウシが生息しているとは知らなかった。ドブレフエル国立公園はノルウェーで唯一の野生のジャコウウシの生息地だという。公園内にはMusk…
氷河の置き土産 〜 北ドイツの石を味わう(発展編 その1風蝕礫 Windkanter)
迷子石。ずっと昔、1万年前よりももっと昔、スカンジナビアから氷河の流れによって北ドイツに運ばれて来た石。ブランデンブルク州に住むようになって以来、今も北ドイツのあちこちで見られる、そんな不思議な石に魅力を感じている。
2020年に迷子石(より広範囲には…
庭で野鳥の営巣観察2024 その4 アオガラのヒナも2軍のシジュウカラのヒナも無事に巣立つ
こちらの記事に書いたように、庭に設置したカメラ付き巣箱3つのすべてで野鳥が営巣をするという、これまでにない展開になった2024年の春。
ハウス1、2、3のうち、ハウス3からはシジュウカラのヒナ6羽が巣立った(詳しくはこちら)。ハウス1とハウス2についても時系列にまとめておこう。
ハウス2
シジュウカラが作り始め、途中で放棄した巣をアオガラが引き継ぎ、4/13から産卵を始めて全部で5つの卵を産んだ。このアオガラのメスは巣材に大量の鳥の羽を使い、パッと見カオスだったので営巣が下手なのかなという印象だったけれど、ヒナが産まれると全員に満遍なく餌を与え、ヒナの成長の個体差はほとんど見受けられなかった。
シジュウカラの子たちと違って、巣箱の中ではみんな静かで、巣立ちギリギリまでほとんど鳴かない。アオガラのヒナはそういうものなのか、それともこの兄弟の特徴なのか。
5/23、5羽のヒナは元気に巣箱から飛び出した。
https://www.youtube.com/watch?v=O-_BTgnxUcs&ab_channel=ChikaCaputh
ハウス1の方は冬の間からずっとシジュウカラが寝床として利用し、4月に一旦営巣を始めるたものの、2日で放棄してしまっていた。この巣箱はもうこのまま今年は使われないのかなと思っていたら、5/16、シジュウカラが営巣の続きを初め、5/19に最初の卵を産んだ。冬の間に寝泊まりしていた個体だろうか。
6/6…