
ポツダムのKGB政治犯一時収容所、Gedenk- und Begegnungsstätte Leistikowstraße
私はもうかれこれ10年、ポツダム市の近郊(車で10分)に住んでいるが、いまだによく知らない場所がたくさんある。ポツダムは首都ベルリンの陰に隠れてか、外国人観光客への知名度は今ひとつだが、実は見所が非常に多い町だ。有名なサンスーシ宮殿を始めとするプロイセンの建造物が数多くあり、湖や森、庭園の豊かな美しい町であるだけではない。ポツダムは東ベルリン同様、第二次世界大戦後、ベルリンの壁が崩壊するまでの間、西ベルリンとの国境を持つ、政治的、軍事的に非常に重要な町だった。そのため、暗い歴史の跡が多く残っている。
私が引っ越してきた当時、町にはまだ旧社会主義国の名残がかなり見られたが、傷んだ建物の修復や第二次世界大戦で破壊された建物の修復が目覚ましいスピードで進み、現在では旧東ドイツ側の町ということを忘れてしまうほどの優雅なたたずまいである。特に、ハイリガー・ゼーと呼ばれる湖の周辺地区には豪華な邸宅が建ち並び、これぞヨーロッパという夢のような空間だ。
その高級感溢れる地域の一角に、Gedenk-…

ドイツ連邦軍の軍事史博物館を訪れる
ドレスデン滞在二日目にはドイツ連邦軍の軍事史博物館を訪れた。この博物館の分館がベルリンのガトウ地区にあり、先日見学して興味深かったので、ぜひドレスデンに…

変態?ではなく大真面目で面白いドレスデンのドイツ衛生博物館(Deutsches Hygienemuseum Dresden)
この週末、夫は出張で不在。それを利用し、一人でドレスデンへやって来た。
美しきザクセン王国の都、ドレスデン。見所が非常に豊富な、とても魅力的な町だ。訪れるのはこれで3回目で、観光客にとってマストスポットのツヴィンガー宮殿の側に宿を取った。
しかし、チェックインを済ませた私が向かったのは、ツヴィンガーではない。一般的にはあまり知られていないが、知っている人は「すごく面白い!」と口を揃えるマニアックなミュージアム「ドイツ衛生博物館(Deutschen…

ドイツ光学産業の発祥地、ラーテノウの光学ミュージアム
今日は午前中から抜けるような青空が広がった。ドライブ日和である。平日だが、仕事は日没後に回し、出かけることにした。
目的地はラーテノウ。ブランデンブルク州西部の人口2万5千人弱の小さな町だ。日本人でラーテノウの名前を聞いたことのある人は、おそらく少ないだろう。
この町に何をしに行ったのかというと、光学博物館(Optik…

見応え抜群なブランデンブルクの製鋼所ミュージアム、Industriemuseum Brandenburg
この週末もマニアックな観光をしようと張り切っていたのだが、あいにく雨である。目星をつけておいた観光スポットは屋外だったので、今回は行くのを諦めた。でも、どこかには行きたい!雨に打たれない場所で面白そうなところはないかと調べたところ、ブランデンブルク市になかなか面白そうなミュージアム、Industriemuseum…

トム・ハンクスが絶賛する旧東ドイツの社会主義計画都市、アイゼンヒュッテンシュタット
最寄の町、ポツダムからベルリンへ出るときにはいつも、都市間を結ぶRegionalbahnという電車を利用する。この電車はブランデンブルク市が始発で、フランクフルト(オーデル)が終点なのだが、ときどき終点がEisenhüttenstadt(アイゼンヒュッテンシュタット)となっていることがある。
私は、このアイゼンヒュッテンシュタットという町が以前から気になっていた。アイゼンヒュッテンシュタット。名前の響きに惹かれるものがある。どんな町なのだろうか。
しかし、誰かがアイゼンヒュッテンシュタットについて話しているのを聞いたことがない。誰も話題にしていないが、ベルリン行きの電車にそのまま乗っていれば行き着く町。どうしても気になるので、調べてみた。すると、この町は実は特別な町であることがわかった。しかも、誰も話題にしていないどころか、アイゼンヒュッテンシュタットを大いに話題にしている人がいるのである。それは、トム・ハンクスである。
アイゼンヒュッテンシュタットというのは、第二次世界大戦後、旧東ドイツ(DDR)で誕生した初の社会主義モデルシティであった。社会主義の理想の元に誕生した計画都市である。DDRの工業を支える拠点として、ここに新たに大規模製鉄所、Eisenhüttenkombinat…
