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ジョン・ケージ作曲の世界最長オルガン曲、オルガン2/ASLSPの流れるブルヒャルト廃教会

前回の記事に書いたように昨日はニーダーザクセン州とザクセン=アンハルト州の州境にある考古学博物館を訪れたが、せっかくはるばるブランデンブルク州から来たからには、寄って行きたい町が近くにあった。それはハルバーシュタット(Halberstadt)。聞き慣れない町だが、その町の廃教会で特殊なコンサートが行われていると先日、人に教えてもらった。それ以来、その教会が気になっていたのだ。 コンサートというのは、1992年に亡くなった米国の実験音楽家、ジョン・ケージ作曲のオルガン曲、Organ2/ASLSP…
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考古学博物館パレオンで現存する最古の木槍、「シェーニンゲンの槍」を見る

日の長い夏の間にできるだけ頻繁に遠出したい。今週はニーダーザクセン州シェーニンゲン郊外にある考古学博物館、Paläonへ行くことにした。Paläonは2013年にオープンしたばかりの博物館で、下の地図を見ればわかるように相当な田舎にある。シェーニンゲン褐炭採掘場のすぐ側だ。なぜそんな場所に博物館が建設されたのかというと、ありがちな話なのだが、掘っていたら考古学的にすごいものが出て来てしまったから。シェーニンゲン褐炭採掘場からは1994年〜現在までに、約30万年前のものとみられる木製の槍が全部で8本、完全な形のまま出土されている。なんと、これまでに発見された槍の中で最古のものらしい。 博物館の周辺には褐炭採掘場以外は何もなく、私のカーナビにPaläonは登録されていなかった。たどり着くのがなかなか大変だったが、どうにか見つけることができた。 外観の写真を撮り忘れたので、Wikipediaよりお借りします。 入館料は12ユーロ。先日行ったハレの州立先史博物館が5ユーロだったことを考えると、ちょっと高いな〜。 吹き抜けのフロアから階段を上がると最上階が常設展示室だ。壁一面の地球の歴史を表すパネルは美的かつ迫力があって良い感じ。地球は常に変化しているのだということが感覚的にわかる。 このパネル以外の展示は旧石器時代に的を絞っており、大半は動物の骨や人骨だった。いくつか例を挙げると、 ゾウの足の比較。左は古代のゾウ(Palaeoloxodon…
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お宝が見つかる?ハレのビートルズ・ミュージアム

前記事ではハレの州立先史博物館について記録した。ハレで次に向かったのはBeatles Museumである。まにあっくドイツ観光ブログでは過去にドイツにあるローリング・ストーンズマ…
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ネブラ・ディスクだけじゃない。見どころ満載なハレの州立先史博物館

ハレにある州立先史博物館 (Landesmuseum für Vorgeschichte)へようやく行って来た。ここへはかねてからどうしても行きたいと思っていたのだ。ネブラ・ディスク (Himmelsscheibe von Nebra)を見るために。 ネブラ・ディスクとは、1999年にドイツ、ザクセン・アンハルト州ネブラで発見された世界最古の天文盤である。2017年3月にネブラの出土地及びビジターセンターを訪れたが、ビジターセンターに展示されていたネブラ・ディスクはレプリカだった。オリジナルはハレの州立先史博物館にあると知り、いつか見に行きたいと思っていたのだ。 ネブラ・ディスクに関する記事はこちら。↓ 世界最古の天文盤、ネブラ・ディスクの出土地を訪れる これが州立先史博物館。いい味を醸し出している。きっと良い博物館に違いない!入館料は大人5ユーロと割安。しかも、ハレの博物館は1箇所で入館料を払うと他の10の博物館には半額で入れるとのことである。なんとお得な! この先史博物館には、ドイツ中央部で発掘された旧石器時代からローマ帝国時代までの出土品が展示されている。ネブラ・ディスクが見たいということしか頭になかったのだが、展示を見て初めてザクセン・アンハルト州が考古学的重要度の非常に高い地域であるらしいことに気づいた。 これはチューリンゲン州Bilzingslebenで発掘された約37万年前のホモ・エレクトスの集落跡の一部。ホモ・エレクトスの集落跡は欧州全体で他に6つしかない。 …
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ジュラ紀の世界を覗こう 〜 ゾルンホーフェンで化石探し体験

前回のまにあっくドイツ観光では、フランクフルトのゼンケンベルク自然博物館でメッセル・ピット化石地域で発掘された化石の数々を堪能した。 化石って面白いよね!ということで、今回は自分で化石を探してみることにした。実は過去に2度、化石集めをしたことがあった。1度目はデンマーク、モン島の海岸でベレムナイトの化石を拾い集めた。2度目は南イングランドのジュラシック・コーストで化石探し。どちらも楽しかったが、ガイドツアーには参加せずただ個人的に探しただけだったので、今回はもうちょっと本格的にやってみたいなあと思い、夫と共に化石ハントの週末エクスカーションに申し込んだ。(エクスカーション提供は、Geo…
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ゼンケンベルク自然博物館と化石の宝庫、メッセル採掘場

フランクフルトへ行って来た。15年ほど前まで近郊にしばらく住んでいたことがあり、私にとって馴染みのある町だ。大きな町で外国人も多い。しかし、フランクフルトはそれほど人気の高い観光地ではない。というのも、近代的な高層ビルの建ち並ぶフランクフルト中心部の街並みはあまりドイツらしくないのである。国際空港があるのでアクセスは便利だけれど、フランクフルトをじっくり観光する旅行者は少ないかもしれない。 私もフランクフルトは嫌いではないが、正直なところ、それほど魅力を感じていたわけではなかった。先日、風邪を引くまでは。 風邪で体がだるかったのでソファーでごろごろしながらネットでドキュメンタリー番組を見てやり過ごした。現在のドイツの国土が46億年の地球の歴史の中でどのように形成され、変化して来たかという内容の地質学史ドキュメンタリーで、とても面白かったのだ。 フランクフルトを例に取ると、現在フランクフルトのある場所は3億2000万年前は高い山の上だった。それが2億5000万年前には広大な砂漠の中心となり、…