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アウシュヴィッツ強制収容所の火葬炉を製造したTopf & Söhne社資料館

  エアフルトでは、ユダヤ教徒の歴史を知ることができるシナゴーグや、シュタージの反対分子収容所を見学し、人権について考えさせられた。エアフルトに来る前に滞在したワイマールの郊外にはナチスが建設したブーヘンヴァルト強制収容所跡があり、そちらへも足を延ばしてみた。90分間のガイドツアーに参加したのだが、詳しい説明を聞くことができてとても為になった。私は過去にもベルリンに近いザクセンハウゼン強制収容所跡を見学したことがあるのだが、収容所の造りなどは互いに似通っている。また、両ミュージアムともブックショップが非常に充実していて、ホロコーストを中心とした関連文献が豊富に並べられている。 ダークツーリズム・スポットはこれまでにもいろいろ訪れているけれど、ナチスの強制収容所はあまりにも重く、辛すぎてとても写真を撮る気になれなかった。ブーヘンヴァルト強制収容所については、日本語でもたくさん情報があることと思うので、ここでは詳しくレポートしないが、次の観光スポットを紹介する前に一つだけ触れておくことがある。それは、ブーヘンヴァルト強制収容所の火葬場で使用されていた火葬炉は、エアフルトの会社、Topf…
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独裁政治と人権について学ぶためのメモリアル 〜 エアフルトのGedenk – und Bildungstätte Andreasstraße

独裁政治と人権について学ぶためのメモリアル 〜 エアフルトのGedenk - und Bildungstätte Andreasstraße   前回の記事に書いたように、エアフルトではシナゴーグを訪れた。その他、エアフルトには大聖堂や多くの美術館がある。旧市街に残る中世の街並みも魅力的である。しかし、この町にはおそらく観光客にはそれほど知られていないと思われるが見学するに値するスポットがいくつもある。その一つが、Gedenk-…
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中世のユダヤ人の生活について学べるエアフルトのシナゴーグ

  ワイマールに二日滞在した後、そこから20kmほど西のエアフルトへ向かった。エアフルトは人口20万人規模の商業都市である。私はこれまでエアフルトという町には特にこれといったイメージを持っていなかった。そのため、是非とも行ってみたい町ではなかったのだが、せっかくテューリンゲンまで来たのだから、この地方の主要都市を見ておこうと足を延ばした。 行ってみると、エアフルトは見所が多くハイセンスな町であることがわかった。美しいだけでなく、いわゆる「可愛い」「お洒落」「美味しい」な要素も多く、日本人好みかもしれない。   そんなエアフルトで私の関心を強く引いたものがある。それは、この町には中世から多くのユダヤ人が住み着いてコミュニティを形成し、町の発展に重要な役割を担っていたという事実だ。エアフルトにはドイツに今も残る最古のシナゴーグ、Alte…
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ワイマールの先史博物館で人類の歴史を知る

  マニアックなドイツ・ドライブ一人旅(テューリンゲン編)の二日目はワイマールで過ごした。ワイマールはイエナ(前回・前々回の記事で紹介)から車で30分ほどの距離にある。満開のセイヨウアブラナの花で黄色に染まった丘陵地帯を抜けて行く。絶景ドライブだった。 ワイマール(正確な発音は「ヴァイマー」に近い)は歴史の授業で習ったワイマール共和国やワイマール憲法により、日本でもその地名はよく知られているだろう。また、ゲーテやシラーの町として有名だ。街並みは古典的でとても優雅である。   まず、ワイマールへ行ったら是非見たいとかねてから思っていた、アンナ・アマリア図書館のロココの間を見学した。このあまりに美しい図書館は2004年に大火災に見舞われており、そこからの大掛かりな復元のプロセスについてもドイツ国内ではよく知られている。ワイマールの必見観光スポットであるが、すでにこちらの日本語の記事に詳しく紹介されているので、ここでは紹介を省く。   私は日本の大学では文学部だったので文学にも大いに興味があるのだが、今回の旅のテーマはなんといっても「マニアック」である。なので、定番的なものよりもマニアックなものを探すことにした。しかし、ワイマールにはあまりマニアックな要素が見当たらない。そこで、観光客があまり訪れなそうなスポットということで、先史博物館、Museum…
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ガラス博士オットー・ショットのイエナの邸宅、Schott Villa

前回の記事に書いたイエナのカール・ツァイス光学博物館を見た後は、同市内にあるオットー・ショットの邸宅、SCHOTT Villaへ向かった。 ショットの邸宅は現在、ミュージアムとして公開されており、Schott…
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イエナのカール・ツァイス光学博物館、Optisches Museum Jena

  日本がGW中で、日本から新規の仕事が入ってくる可能性がない。このタイミングを利用して、かねてからやりたいと思っていたことを実現させることにした。 それは、ドライブ一人旅である。 車の運転をするようになって、かれこれ15年近くにもなるが、実は私は長いこと近場専門、一般道路オンリーのドライバーだった。スピードが怖くてアウトバーンを走れない。つまり、マイカーでの遠出が一人ではできなかったのだ。幸い、夫は運転が大好きなので、一緒に行動するときにはいつも運転を担当してくれる。しかし、夫には行きたい場所と行きたくない場所があり、そのため彼の気が進まない場所には行くことができないという問題があった。 アウトバーンで運転恐怖症を克服すれば、一人で好きな場所へ行ける。そう思いつつ、アウトバーンデビューするまでに恐ろしく時間がかかった。最近ようやく片道100km程度なら一人で遠出するようになったので、この調子なら、もっと遠くまで行けそうだということで、数日の予定でテューリンゲン地方へドライブ旅行をすることに決めたのである。目的はもちろん、マニアックな観光スポットを訪れること。(マニアックではない普通の観光地も好きなので、それも含めて)   今朝、自宅を出発し、まず向かったのはイエナの光学博物館、Optisches…