今回ヨットの旅を初めて試してみて、陸に滞在する旅と比べてよかったこと、残念だったことを最後にメモしておこう。

テリハボク (Calophyllum inophyllum)。セイシェルではTakamakaと呼ばれる。Takamakaはセイシェルのラム酒ブランドでもある。

よかったこと

  • とにかくたくさんの島を回ることができた 10泊11日のクルーズ中に訪れた島の数は10。また、同じ島でも複数のビーチで泳ぐことができた。島ごとに特徴があるので、それぞれの島でアクティビティが楽しめる。
  • 陸に滞在するよりも割安だった セイシェルはホテル代がとても高く、ホテル滞在で離島へも行こうと思うと、ホテル代+食事代+移動費用(またはエクスカーション参加費)となり、大変な出費となってしまう。クルーズの場合、1泊のホテル代と同じくらいの代金の中に食事3食(水、コーヒー、紅茶も無料)と移動費用が含まれているので、思ったよりも割安の旅になった。
  • 海の生き物観察を満喫できた 連日シュノーケルができただけでなく、セーリング中にもイルカやサメ、ウミガメなど多くの生き物を見ることができた。
  • 釣ったお魚を毎日食べられた セーリング中、釣りが楽しめ、新鮮なお魚をほぼ毎食食べられるという贅沢が味わえた。それも追加料金はなし。
  • 自分で荷物を運ぶ必要がない ずっと同じヨットの上なので、荷物を運ばなくて良いのは楽。

 

残念だったこと

  • クルーズの仲間と言葉が通じなかった いろんな国の人が参加し、みんなで英語で話すことを想定していたのに、実際には私と夫以外は全員フランス語話者で英語が通じなかった。お喋りを通じた情報交換を楽しみにしていたので、とてもがっかり。フランスからの参加者は明るい気のいい人たちで険悪な雰囲気になることはまったくなかったものの、わからない言語で交わされるジョークを四六時中聞いているのは辛いものがあった。かなり大きなデメリットだったので、次回クルーズに参加するときには言語的マイノリティにならないように、最低でも自分たちの他に2人は言葉の通じる人を誘っていこうと心に決めた。(とはいえ、フランス人との10日間はそれはそれで、フランス人のバカンスの楽しみ方を観察する面白い機会にもなった)
  • 陸で過ごす時間が限定的だった 島に自力で上陸することはできず、ヨットからゴムボートで送り迎えをしてもらう必要があるので、時間を気にせず好きなように動き回れるわけではない。島の生態系をじっくり観察したり、現地の人たちと交流したかったが、その点では多少物足りないものがあった。
  • ホテルほどは快適ではない キャビンはホテルの部屋よりも狭く、清掃サービスもない。カタマランは揺れにくいヨットだけれど、やはり多少は揺れる。個人的には気にならなかったけれど、快適さを重視する人にとってはマイナスポイントになり得る。

 

その他の感想

  • ヨットの上ではネットに繋がなかったので、デジタルデトックスになってとてもよかった。今後も旅の際にはSNSはオフにしようと思う。
  • セーシェルでのクルージングは釣りと魚料理が楽しめるので、日本人の気に入ると思う。
  • 海の生き物についてもっと知りたくなった。
  • 引き続きいろんな国の自然保護の事例について知りたい。
  • ヨットクルージングに限らず、これまで未経験のタイプの旅をいろいろ試してみたい。

 

これでセイシェル・ヨットクルージングに関する記事は終わりです。