
UNESCO世界遺産ドロミテのジオパーク Geoparc Bletterbach
UNESCO世界遺産ドロミテ旅行、前回の記事の続き。
プレダッツォのドロミテ地質学博物館を出るときに館内にあった観光パンフレットの中にブレッターバッハジオパーク(Geoparc Bletterbach)というジオパークのパンフレットがあるのに気づいた。地図で確認すると、そう遠くない。その日はヴェローナ空港からドイツの自宅に帰ることになっていたが、飛行機の時間まで少し時間があったので寄ってみることにした。
パンフレットによると、ブレッターバッハ(Bletterbach)とはコモ・ビアンコ山(ラディン語ではヴァイスホルン)から流れる川が数千年の年月をかけて形成した深い峡谷の名である。ジオパークはいくつかのハイキングルートから成り、峡谷を歩きながら険しい崖の地層を観察することができるらしい。4000年という大きな時間スケールの中でかたちづくられたドロミテ山塊の内部を覗くことができるというわけ。それは是非とも歩いてみたい。
ビジターセンターでハイキングルートについて聞いてみたところ、いくつかのルートがあるが、峡谷を歩くルート(以下の地図の赤いラインのルート)は1周するのに3、4時間かかるという。そこまでの時間の余裕はなかったので、残念ながら諦めることに。でも、谷を見下ろすビューポイントまでだったら1時間あれば往復できますよということだったので、ファミリー向けの短いハイキングルート、the…

プレダッツォ・ドロミテ地質学博物館でUNESCO世界遺産ドロミテの地質について知る
イタリアのドロミテへ行って来た。東アルプスに属する山岳地帯ドロミテは2009年にUNESCO世界遺産に登録され、ハイシーズンにはかなり混雑するらしいが、6月上旬はシーズンには少し早く、滞在したのがPie…

ドイツのジオパーク関連記事まとめ
これまでに訪れたドイツ国内のジオパークに関する記事のまとめ。今後まだまだ増える予定!
隕石が好きなら、
リース・ジオパーク (Geopark Ries)関連
隕石孔の町、ネルトリンゲンのリース・クレーター博物館
…

2億9000万年前の超巨大火山が生んだ石 ザクセン州の斑岩ランド・ジオパーク (Geopark Porphyrland)
気になっていたことがある。数年前、移動中たまたま通りかかったハレ(Halle)という町に立つ、立派な給水塔に目が留まり、車を降りて写真を撮っていたときのこと。ふと、足元を見て、古い石畳にハッとしたのだった。
「あっ、斑岩だ!」と思わず呟いた。私は斑岩が好きなのだ。
赤っぽい石基にそれよりも薄い色の細かい斑晶ができている。このような石はドイツ語ではPorphyr(英語ではPorphyry)と呼ばれている。水玉模様みたいでなんかかわいいな、と思ったのが興味を持つようになったきっかけだった。
私が住んでいる北ドイツの古い石畳のほとんどは、はるかスカンジナビアやバルト海地域から氷河とともに運ばれて来た石の寄せ集めでできている。氷河は北方の様々な石を運んで来たので、北ドイツの石畳はカラフルなのが特徴だ。中には斑岩も含まれているけれど、全体の中では比較的少ないし、色や斑晶の大きさなどもまちまちである。
それがこの石畳ときたら、オール斑岩、それもすベて同じ石なのだ。ということは、この石畳に使われている石はどこか近くの石切場から切り出して来たということになる。ハレは首都ベルリンから南西におよそ170kmに位置しているが、火山もないのに斑岩が採れるんだろうか?
不思議に思ったけれど、この疑問はそのまま長らく放置していた。ところが、先日、こちらの記事に書いたようにベルリン中心部に使われている石を見て歩いていたら、また斑岩の石畳に遭遇したのだ。
手持ちの資料、"Steine…

庭で野鳥の営巣観察2024 その3 巣立ちに出遅れたシジュウカラの子
こちらの記事の続き。
庭に設置した3つの巣箱のうち、ハウス3で進行していたシジュウカラの営巣。4/23日に7つの卵からヒナが孵り、しばらくは成長ぶりに大きな個体差も…

庭で野鳥の営巣観察2024 その2 シジュウカラのヒナたちが生まれた!
2024年春の野鳥営巣観察の続き。前回の記事で、庭に設置した3つのカメラ付き巣箱のそれぞれで営巣が始まったことを書いた。以下はそれからおよそ3週間が経過した、現在の…
