コスタリカ・ジャングル旅行2024 ⑨ コスタリカ最後の秘境、オサ半島コルコバード国立公園
マヌエル・アントニオ国立公園の最寄りの町、ケポス(Quepos)を出発した私たちは、いよいよ今回の旅のメインの目的地であるオサ半島に向けて国道34号を南下した。チャカリタ(Chacarita)で右折し、国道245号に入り、ゴルフォ・ドゥルセ(Golfo…
コスタリカ・ジャングル旅行2024 ⑧ マヌエル・アントニオ国立公園
ケポス(Quepos)滞在4日目に当初の目的だったマヌエル・アントニオ国立公園 (Parque Nacional Manuel Antonio)にようやく入ることができた。
マヌエル・アントニオ国立公園は、コスタリカで最も小さい国立公園であると同時に、最も多くの観光客が訪れる国立公園でもある。入場制限をしているものの、かなり人が多かった。
公園入り口はケポスの中心部から海岸沿いに7km南下したところにある。徒歩で公園へ行けるから便利だろうという理由で私たちは入り口付近のホテルに泊まっていたが、これが失敗だった。道路を隔ててビーチに面しているのもあり、観光客でごった返していてとてもうるさいのだ。
入る前からやや興醒めしていたけれど、せっかく来たからにはやっぱり公園内に入りたい。列に並んで、荷物検査を受け(食べ物は持ち込み禁止、公園内に飲食スペースあり)、中に入った。
マヌエル・アントニオ国立公園が人気なのは、コンパクトな公園ながら野生動物が多いこと、海に面しているので熱帯一次林、マングローブ、海岸と変化に富んだ自然を短時間で体験できるからだろう。
野生動物の姿は実際にたくさん見ることができた。
ただし、野生動物のいる場所には常に複数のガイドツアーのグループが固まっていて、それが数十メートルおきなので、他の国立公園や自然保護区のように自分のペースで動物を探して歩けるわけではない。
特にたくさん見たのはノドジロオマキザル…
コスタリカ・ジャングル旅行2024 ⑦ 悪路の果ての天国 ロス・カンペシーノス自然保護区
数日来、何度か頭に浮かんでいた疑問を口にしたのは、出発から15kmほどの地点に到達したときだった。
「ねえ、どうして四輪駆動の車を借りなかったの?」
コスタリカに来て以来、私たちは連日、車でメジャーな観光地を離れたさまざまな場所を訪れていた。舗装されていない砂利道、でこぼこの道、くねくねと曲がる山道、穴の空いた道。走りやすいとは言い難い道が多かったが、このときまでは楽観視していた。
夫とロードトリップをするようになって、30年以上になる。これまでに世界の多くの国を訪れ、あらゆる悪路を通って来た。オフロード好きの夫は石ころだらけの急斜面や狭い崖の道など、都市生活をしていれば通る機会のない道を繰り返し走った。助手席の私は怖い思いをしたことが何度もある。最初のうちは「なぜこんな道を通らなければならないの」と文句も言っていた。でも、いつの間にか慣れてしまったのだ。運転が得意な夫は、どんな道も難なく走り抜けて来た。今回もきっと大丈夫だろう。そう軽く考える癖がついた。
ただ、いつもなら四輪駆動の車を借りる夫が今回借りていたのは、なぜか前輪駆動の車。いつも旅行の計画を立て、飛行機や宿の予約をするのは私だが、レンタカーだけは運転手の夫に任せている。サン・ホセのレンタカー会社で車を受け取った際、あれ、おかしいな?と思ったのだが、そのとき私は何も言わなかった。というのも、こちらの記事に書いたように、今回の私たちの旅行はハプニングに次ぐハプニングで始まっており、最初の数日はその処理に追われ、ストレスでかなり参っていた。ようやく車を借りられてほっとしたところで新たな問題提起をする気にはなれなかったのだ。
この日、私たちは滞在中のケポス(Quepos)から、25kmほど離れたロス・カンペシーノス(Los…
コスタリカ・ジャングル旅行2024 ⑥ 飛び込みチャレンジスポット、ナウヤカの滝
観光地ケポス(Quepos)からは、マニュエル・アントニオ国立公園を始めとしたいくつかの観光ツアーが出ている。その中で興味を惹かれたのは、ナウヤカの滝とロス・カンペンシーノの滝だった。私たちはレンタカーを借りているので、ツアーには参加せず、自力で行ってみることにした。
最初に向かったのはナウヤカの滝(Cataratas…
コスタリカ・ジャングル旅行2024 ⑤ ドメニカルの野生動物保護区、Hacienda Baru
コスタリカ北部の2つの国立公園、アレナル火山国立公園とテノリオ国立公園のトレイルを楽しんだ後、私たちは南へと向かった。目的地はオサ半島だが、一気に移動するのはキツいので、中間地点のケポス(Quepos)に3泊することにした。ケポスは太平洋に面した国立公園、マニュエル・アントニオ国立公園(Parque…
コスタリカ・ジャングル旅行2024 ④ テノリオ火山国立公園 〜 空の色をした川、リオ・セレステ沿いを歩く
前回の記事に書いたアレナル火山国立公園へ行くには、近郊の町、ラ・フォルトゥナを拠点とするのが一般的である。ラ・フォルトゥナは観光地化が進んでいて、欧米からの移住者も多く、洒落たレストランやカフェが立ち並び、英語もよく通じる。ただ、ローカル感が薄くて、個人的にはなんとなくつまらなく感じる。そこで今回はアレナル湖北岸に位置する小さな町(村?)、ヌエヴォ・アレナル(Nuevo…